1世紀の歩み紹介 横浜みなと博物館で新港ふ頭展|カナロコ|神奈川新聞ニュース

1世紀の歩み紹介 横浜みなと博物館で新港ふ頭展

高度経済成長期の荷役道具を展示する新港ふ頭の企画展 =横浜みなと博物館

 横浜港の中心に位置し、1世紀を超す歴史を誇る新港ふ頭(横浜市中区)に焦点を当てた企画展「ずっと港のまんなかに 新港ふ頭展」が、横浜・みなとみらい21(MM21)地区の横浜みなと博物館で開かれている。物流から観光へと役割を変えながら発展を続ける歩みを見ることができる。4月15日まで。

 横浜開港に伴い急拡大する貿易に対応するため、横浜税関は鉄桟橋(大さん橋)に次ぐ新たな港湾施設を計画した。国は1899年から埋め立てを始めたが、日露戦争による財政難で工事を中断。横浜市が工費を一部負担することで大型船が接岸できる岸壁と鉄道、倉庫やクレーンなど最新の陸上設備を備えて1914年に完成した。

 23年の関東大震災では大きな被害を受け、太平洋戦争後は長期にわたって接収されるなど、多くの困難を乗り越え、63年に山下ふ頭が完成するまで主力の港湾施設として活躍した。

 貨物船で活気に満ちた高度経済成長期の様子は、船内荷役会社の元社長、堀内利通さん(80)が撮影した写真で紹介。石炭などを運ぶかご「パイスケ」など堀内さんが寄贈した荷役道具も展示している。

 現在は再整備を経て、MM21新港地区として横浜を代表する観光地となった。2019年には新たな客船ターミナルが完成し、にぎわいの拠点として飛躍が期待されている。担当した三木綾学芸員は「新港ふ頭は外国人技師に頼らずに、初めて日本人のみで造り上げた。これにより横浜港が日本で初めて近代的な施設を備えた港になったことを知ってほしい」と話す。

 担当学芸員によるフロアガイドは25日、3月24日、4月15日。月曜日休館。入場料などの問い合わせは同館電話045(221)0280。

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