生産者の思い知って 漁師ら横浜の川和東小で食育授業|カナロコ|神奈川新聞ニュース

生産者の思い知って 漁師ら横浜の川和東小で食育授業

鈴木さん(中央)とメカジキのメンチコロッケを味わう児童ら=横浜市立川和東小

 宮城県気仙沼市の漁業関係者で構成する「気仙沼の魚を学校給食に普及させる会」の食育授業が16日、横浜市立川和東小学校(同市都筑区)で行われた。東日本大震災で被災後、カキの養殖に再び取り組んでいる鈴木芳則さん(43)が、生産者の思いや人と助け合うことの大切さを語った。

 同会は震災をきっかけに発足。全国の小学校などで食の大切さや、そこに携わる人の思いを伝える授業を行っている。

 鈴木さんは4代続く漁師。6年生148人が参加した授業では、ホタテの殻を使ったカキの養殖方法や、カキの殻についた貝などを取り除くため、真夏の1カ月間、70度の湯に漬ける作業などについて説明。手のひらほどのカキをその場でむくと、大きさに驚いたり、においを嗅いだりする児童もいた。鈴木さんは「こだわって作業しないといいものはできない。カキはおいしくて栄養たっぷり。ぜひ食べてほしい」と話した。

 震災で壊滅的な被害を受けて養殖の仕事を諦めかけたことや、神奈川のボランティアの協力を受けて再開したことにも言及。「人のつながりはありがたいと実感した。食べ物は生産者が一生懸命作り、丹精込めて調理してくれる人がいる。それを思いながら、食べ物を大事にしてほしい」と語った。

 給食には、同市の漁船が取ったメカジキを使ったメンチコロッケが登場。子どもたちはおいしそうに頬張っていた。6年生の女子児童(12)は「話を聞いて、あらためて食べ物への感謝の気持ちが深まった。給食も、いつもより多くかんで味わって食べました」と笑顔で話していた。

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