【産地直売】武丸/横須賀市 煮ても焼いてもおいしい養殖カキ|カナロコ|神奈川新聞ニュース

【産地直売】武丸/横須賀市 煮ても焼いてもおいしい養殖カキ

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武丸の譲原さん

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【2018年2月1日紙面掲載】
 東京湾に面した、横須賀市の新安浦港で養殖する加熱用のカキが旬を迎えている。煮ても焼いてもうま味が凝縮され、ぷっくらと栄養をため込んだカキは貝類の中でも特に人気が高い。

 出荷用に洗浄したカキを笑顔で見せてくれるのは、同港で武丸を操業する譲原(ゆずりはら)亮さん(43)。漁師の家に生まれ、27歳で家業を継いだ。夏から秋は刺し網漁やタコ壺漁、漁獲量が減る秋から冬にかけては、カキやワカメの養殖を手がけている。

 養殖カキは、2009年に市の支援を受けて市東部漁業協同組合横須賀支所が新たな特産品にしようと取り組んだ。2015年から漁協組合員が独自に養殖できるようになり、現在は同港で譲原さんのみが養殖に携わる。

 養殖法は一般的な「イカダ垂下(すいか)式」でカキを育てている。5月頃、宮城県松島町から取り寄せた種ガキの付いたホタテの貝殻を連ねたものを、水深に合わせた8メートルのロープにつないで筏(いかだ)から水中に垂らす。12月にロープをいったん引き揚げ、10センチほどに成長したカキを一つ一つ外し、かごに移して置く。最も手間がかかるのは、夏場カキに付いたムラサキガイやフジツボなどの付着物除去作業という。「カキは放っておいても育つけれど、定期的に手間をかけないと実入りが悪いね」と譲原さん。

 市が地産地消推進事業で冊子に掲載したり、市内の飲食店が会員制交流サイト(SNS)で発信したり、横須賀の新ブランド「養殖カキ」として定着しつつある。しかし、まだまだ認知度は低いという。譲原さんは「昔の東京湾は(カキの)えさとなるプランクトンが豊富で、天然カキがよく採れたんです。養殖場として発展する可能性は大いにあるので、規模を拡大してさらに技術を学び、今より多くの人に届けられれば」と年間1万個を目指し、意気込む。

 お薦めの食べ方は「蒸しガキ」。電子レンジで2分ほど加熱すれば汁ごとジューシーなカキが味わえる。譲原さんは「味が濃くておいしいよ」と満面の笑み。今シーズンは2月いっぱい販売予定。

ここで買える
◇カキ 1個10~20センチ程度140円
よこすかポートマーケット内東部漁協直営店
横須賀市新港町6。京急線横須賀中央駅徒歩11分。駐車場あり。午前10時~午後6時(3月から10月は同7時)。火曜休み。電話046(823)1967。


※魚介類や野菜など生鮮食料品の価格・種類は、水揚げ量や収穫量、天候などの影響で変動します。価格などは変わっている場合があります。

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