被災者、苦難を語る 2月3日、平塚で講演会|カナロコ|神奈川新聞ニュース

被災者、苦難を語る 2月3日、平塚で講演会

 東日本大震災から3月11日で7年となるのを前に、当時の教訓を学ぶ防災講演会が2月3日、平塚市中央公民館(同市追分)で開かれる。大津波が押し寄せた宮城県で家族や親友、自宅を失った3人がそれぞれの苦難の体験や震災の実相を語る。

 「東日本大震災を忘れない」と題して同市が主催、東北のブロック紙・河北新報社(仙台市)と神奈川新聞社が共催する。河北新報社が震災の経験を広めながら、地域防災力を高めようとスタートさせた「むすび塾」の一環。4日には、関東大震災級の津波で浸水の恐れがある海沿いのなでしこ地区で避難訓練を実施し、語り部や専門家を交えた意見交換を行う。

 体験を語るのは、宮城県東松島市の大学1年添田あみさん(19)、亘理町の団体職員菊池敏夫さん(68)、塩釜市の主婦高橋匡美さん(52)。

 添田さんは、震災時は小学校6年生。いったん帰宅後に母親と学校に避難し、津波が押し寄せる直前に校舎に駆け上がり難を逃れた。校庭で別れた親友が犠牲になり、自責の念に駆られていたが、昨年から同世代の女子6人の語り部グループ「TTT」の一員として活動している。

 海岸から300メートルほど内陸にあった自宅が全壊した菊池さんも、辛うじて一命を取り留めた。住民に避難を呼び掛けている間に津波が迫ってきたためだ。2013年に語り部となり、当時の経験を延べ約1万8千人に伝えたという。

 高橋さんは石巻市に住んでいた両親を失った。震災の3日後に訪ねた実家で泥に埋もれた母を見つけ、ショックに打ちひしがれていたが、自らの体験を伝えることが人の力になると気付き、命に向き合う大切さを語り続けている。

 講演会は午後1時半~4時。申し込み不要で定員650人。問い合わせは、平塚市災害対策課電話0463(21)9734。

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