麦わら彫刻で自然探求 葉山在住サカキさん個展
- 暮らし話題|神奈川新聞|
- 公開:2018/01/19 16:08 更新:2018/01/19 16:43
麦わら彫刻に取り組むサカキトモコさん=北鎌倉ギャラリー空
スペキエスとは種や形象などを意味するラテン語。サカキさんは「種子の起源」をテーマに自然や宇宙と向き合っており、種子の呼吸や包むことを意識した作品など約20点が並ぶ。
制作時には、自分自身の作為や意図はなく「自然界に目が向いたとき、命の成長や息づかいなどを形にしたいと思った。手の動きに委ねているものが結び、つながれて形になってくる」と話す。
カラムシという植物の繊維を糸にして麦わらをつないだ作品は、多面体が複雑に連続したり、らせんのようにうねりをもったり、とさまざま。麦ならではのシンプルな美しさがある。
「自分がただ自然界を知りたくて生み出してきたもので、自己探求の一環。どんどん命について知ることができる」と真摯(しんし)に取り組んでいる。
入場料は300円。問い合わせ先は、同ギャラリー電話0467(50)0460。