「戦跡見学×収穫体験」二枚看板が人気 横須賀・西浦賀観光農園|カナロコ|神奈川新聞ニュース

「戦跡見学×収穫体験」二枚看板が人気 横須賀・西浦賀観光農園

「地域活性」の呼び掛けも

戦争遺跡が点在する農園=横須賀市西浦賀

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 戦争遺跡を生かして、来園客をもてなす観光農園が評判となっている。東京湾を臨む丘陵地に広がる「ファーマシーガーデン浦賀」(横須賀市西浦賀)。ブルーベリー摘みやレモン狩りの客向けに、園内に点在する戦跡の見学会を開催。歴史探索と農園体験の両方が味わえるユニークな企画がリピーターを呼んでいる。

 農園は、建設会社「睦建設」(横浜市鶴見区)が運営。東京湾口の防御のため明治期に整備された国指定史跡「千代ケ崎砲台跡」の隣接地を15年ほど前に購入して開園し、約9万平方メートルの土地にアーモンドやオリーブなどを栽培している。2016年夏からはブルーベリー摘みを皮切りに観光農園事業を始めた。

 園内には、明治期に造られた砲台跡や弾薬庫などの戦跡が6カ所に点在。眼下に広がる東京湾とレンガ積みの建造物が独特の雰囲気を醸し出し、古代ローマを舞台にした映画「テルマエ・ロマエ2」やテレビ番組の撮影に利用されている。

 園内の見学会は観光農園化を機に、収穫を体験した客に楽しんでもらおうと発案。郷土史家や歴史ガイドから聞いた話を基に、スタッフらが案内を始めた。所要時間は収穫を含め約70分で、希望に応じて開催する。16年に年間約50人だった来園客は、17年には約100人に倍増。7割ほどが市内からで、半数以上はリピーターという。

 地域住民からは「浦賀にこんな場所があったのか」と喜ばれ、歴史サークルから「一緒に地域活性化に取り組みたい」と声も掛けられる。栽培しているレモンは、昨年から横須賀市のふるさと納税の記念品となっている。同農園は「海と戦跡が広がる景色を眺めながら、果物の収穫を楽しんでほしい」と話している。

  下旬までレモン狩りを実施。開園日は水・土曜日で、料金は5キロ持ち帰りで3千円(4人まで入場可能)。問い合わせは同農園電話080(3512)9791。

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