音楽で子ども支援 横浜の女性がネットで資金募る|カナロコ|神奈川新聞ニュース

音楽で子ども支援 横浜の女性がネットで資金募る

チラシを手に、コンサートへの来場を呼び掛ける石川さん=横浜市戸塚区

 音楽を通じた社会貢献に注力する女性がいる。一般社団法人「Harmony AI」(横浜市戸塚区)代表理事の石川秋子さん。才能ある演奏家に活躍の場を提供すると同時に、子ども食堂の支援をするためのチャリティーコンサートを企画。現在、インターネット上で資金を募っている。「気軽にクラシックに触れてもらい、子どもたちへの支援につなげられたら」と話している。

 約40年にわたりピアノ教室を主宰する石川さん。子育てが一段落してからは、ピアノや勉強がしたくてもできないような、恵まれない環境の子どもたちを支援したいとの思いを強くしていったという。

 2008年にはカンボジアの地雷を除去し、小学校の保健室や通学路をつくるためのチャリティーコンサートを実施。その後も、東日本大震災で被災した親子向けの演奏会を企画するなど精力的に活動している。

 支援活動を始めて10年。ネット上で資金を募るクラウドファンディングに挑戦したのは、子どもの貧困や孤食が、身近なところでも問題になっていると知ったからだ。

 横浜市が16年に策定した「子どもの貧困対策に関する計画(16~20年度)」によると、国の「貧困線」を下回る水準で生活する市内の子どもは7・7%、約4万4千人と推計されている。また、一人親世帯の6人に1人(16・6%)が、過去1年間に必要な食料が買えないことがあったと回答している。こうした現実を前に、石川さんは支援の輪を広げたいと考えた。

 「プレミアムアーティスト ガラ・コンサート」は18年1月30日、同市神奈川区のかなっくホールで昼と夜の2回開演。ピアノ、チェロ、バイオリンなど多彩な演奏家が登場、クラシックやタンゴが楽しめる内容とする。

 クラウドファンディング(1月29日まで)の目標額は50万円で、5千円から20万円までの支援コースを用意。支援者には、金額に応じてガラ・コンサートのチケットやお礼の品が進呈される。コンサートの収益金は、同市南区の常照寺で開催されている「横浜てらこやこども食堂」の活動費として寄付する予定だ。

 石川さんは「日本ではクラシックも、チャリティーも、どこか敷居が高く、遠い存在と思われがち。気軽に質の高い音楽に触れ、寄付文化が根付いたらうれしい」と話している。

 コンサートの料金は、一般・大人の昼(午後1時~)が4千円、夜(午後6時半~)は4500円。昼はお茶とお菓子、夜はワインまたはお茶とスナック付き。問い合わせは「Harmony AI」電話045(811)7293。クラウドファンディングの詳細は、FAAVO横浜のサイトにある。

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