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カナロコ・ランキング2017〈「時代の正体」編〉ヘイト被害後絶たず

  • 神奈川新聞|
  • 公開:2017/12/29 16:21 更新:2017/12/29 16:39
 政治や社会の底流を見詰める長期企画「時代の正体」。ヘイトスピーチ、憲法、共謀罪法、安全保障、相模原障害者殺傷事件、道徳教科化…。2017年もさまざまな問題を取り上げました。

 アクセス1位は、12月1日に公開した「〈時代の正体〉さらばツイッター ある在日コリアンの決別宣言」

 ヘイトスピーチの被害にさらされてきた在日コリアンの女性が、ヘイト対策に消極的なツイッター社の姿勢に落胆。日々のささやかな喜びを親しい人々と分かち合うために使用していたアカウントを閉じざるを得なくなりました。

 心身を痛めつける差別コメントを放置したり傍観したりするのではなく、ともに生きる社会を目指し、差別を許さない姿勢でなぜ対処しないのか。さまざな人々の意見を伝える場を運営するメディアであるツイッター社こそ問われていると訴える内容でした。

 ヘイトスピーチ関連では、「時代の正体〈559〉『差別主義者は卑怯者』私が断じるわけ」「〈時代の正体〉川崎でヘイトデモ実行 県警、抗議の市民排除」などもよく読まれました。

 安倍晋三首相はことし9月、北朝鮮情勢や少子化が進む現状を「国難」と称し、衆院解散を唐突に表明。その直前、待機児童や憲法問題の論客として注目を集めていた民進党の山尾志桜里氏が離党、与野党対決の一線から退きました。男性弁護士との関係を報じた週刊誌の記事がきっかけでした。

 週刊誌やテレビのワイドショーが男女関係の話として報じる中、一石を投じたのが次の連載記事でした。

 「時代の正体〈549〉むき出しの好奇心『屈しない』 山尾志桜里氏が語る(上)」

 衆院選で無所属候補として3選を果たした山尾氏は神奈川新聞の取材に応じ、この男性弁護士を事務所の政策顧問として招く決意を表明。女性政治家ゆえにプライバシーに土足で踏み込まれる風潮に抗(あらが)い、安倍政権との論戦に再び臨む姿勢を示しました。

 連載は「時代の正体〈550〉感じた切実な『子育て支援』 山尾志桜里氏が語る(中)」「時代の正体〈551〉改憲論議に先手打つ 山尾志桜里氏が語る(下)」と続きます。

 戦後72年を迎えた8月15日には、元衆院議長の河野洋平さんへのインタビュー記事を掲載しました。安倍政権が安全保障法制成立を経て9条改憲に向けてひた走る中、自民党ハト派で鳴らした護憲派の訴えから戦後政治の変質が浮かび上がります。

 「【終戦の日特集】政治とは戦争しないこと 元衆院議長・河野洋平さん」

 2016年7月に元施設職員によって障害者19人が殺害された津久井やまゆり園(相模原市緑区)事件を巡っては、「時代の正体〈433〉なぜ弟は死ななくてはならなかったのか やまゆり園で弟が事故死した姉の問い」がよく読まれました。事件が起きる前の07年に同園内の事故で弟を亡くした女性の思いに迫りました。

 やまゆり園の再建問題について県は当初、相模原の現在地に大規模施設を立て替える方針でしたが、1月の公聴会で異論が続出。これを受けた黒岩祐治知事の発言が波紋を呼びました。
 「〈時代の正体〉黒岩知事『心外』発言が波紋 やまゆり園建て替え問題」

 仕切り直しをした県は10月、現在地と横浜市港南区の仮移転先周辺に小規模施設を分散させる構想をまとめました。

 「原発避難指示」の解除を巡り、横須賀市の避難者が国の対応をただした政府説明会の様子を臨場感あふれる筆致で記した「【特集】〈時代の正体〉避難者の「11の質問から見えるフクシマの現実」も広く読まれました。

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