多頭飼育、届け出制に 黒岩知事が考え表明|カナロコ|神奈川新聞ニュース

多頭飼育、届け出制に 黒岩知事が考え表明

  • 神奈川新聞|
  • 公開:2017/12/08 02:00 更新:2017/12/08 02:00
 無計画な飼育で飼い主の手に負えないほど犬や猫が繁殖する「多頭飼育崩壊」が県内各地で相次ぐ現状を踏まえ、黒岩祐治知事は7日、多頭飼育を届け出制にする考えを明らかにした。県動物愛護条例に新たに届け出義務を盛り込み、行き場のない犬猫が生まれ続ける現状に歯止めをかけたい考えだ。

 届け出制によって多頭飼育の実態を把握するととともに、必要に応じて飼い主に助言などを実施して「崩壊」を防ぐ狙い。

 県によると、多頭飼育の届け出を条例で規定している都道府県は8府県。近県では埼玉県が届け出を「10頭以上」としており、県は今後、先行例を踏まえて具体的な頭数や方法を検討、条例改正を目指す。

 多頭飼育崩壊は近年、近隣への悪臭や騒音などから社会問題化。飼い主の認識不足などから不妊去勢手術を行わない間に頭数が増えるケースが目立つ。県内では6月、猫の汚物などがたまった自宅で多数の猫を放し飼いしたとして、大和市の男性が動物愛護法違反(虐待)の疑いで書類送検された。この際、県動物保護センター(平塚市)が保護した猫は76頭に上った。

 県が2016年度に「崩壊」を把握し、センターで引き取ったのは犬が1件17頭、猫は4件125頭。だが、過去にはセンターを経由せずにボランティア団体が直接引き取るケースもあり、潜在的な数はもっと多いとみられる。

 特に猫は繁殖力が高く、犬に比べて鳴き声も小さいため、行政やボランティア団体が近隣の通報を受けて現場に向かった時には既に「崩壊」しているケースが多い。こうした現状に、県は普及啓発だけでなく、届け出制が一定の歯止めになるとみて条例改正に踏み切る格好だ。

 知事は「併せて、市町村やボランティア、県獣医師会などと幅広い情報を共有し、しっかりとした連携体制を構築する」と述べた。同日開かれた県議会本会議で、西村恭仁子氏(公明党)の一般質問に答えた。

COMMENTS

facebook コメントの表示/非表示

PR