〈時代の正体〉差別許さぬ心養う 桜本中で人権授業公開 川崎|カナロコ|神奈川新聞ニュース

〈時代の正体〉差別許さぬ心養う 桜本中で人権授業公開 川崎

公開された人権をテーマにした授業=川崎市立桜本中学校

【時代の正体取材班=石橋 学】在日コリアンをはじめ外国にルーツを持つ子どもたちが多く通う川崎市立桜本中学校(同市川崎区)の人権尊重教育の公開授業が27日、行われた。市内の教員らが視察に訪れ、同校で30年以上続く実践に人権感覚を養う大切さを学んだ。

 3年生は「作られた差別」がテーマ。背中に貼られたシールの色でクラスを班分けし、同じ色の仲間がいなかった生徒にどう受け止めたか、周りはどう感じたかを問い掛けた。「不安だった」という女子生徒に対し「仲間に入れたかったが色が違うのでできない。ルールが差別をつくっていくのだと感じた」といった声が上がった。

 教師が実験的に子どもを目の色で優劣を付けたところ、途端にクラスがすさんでいく様子を記録した米国のドキュメンタリーも視聴。生徒たちは「先生や政治家ら影響力のある人の発言が差別の原因」「見て見ぬふりが新たな差別まで生んでいる」と差別をなくすためにどうすべきかまでを議論した。

 見学者からは「差別は許されないと当たり前に言語化する力」に、市ふれあい館をはじめ地域ぐるみで小学校から取り組んでいる人権教育の成果をみる声が上がった。

 講評に立った市教育委員会の大野恵美人権・共生教育担当課長は差別的言動をなくす教育活動を求めるヘイトスピーチ解消法を示し、「市内ではヘイトデモやインターネットの書き込みで子どもたちが傷つけられたままだ。一人一人が大切にされる人権教育の実現がすべての教育の基盤になる」と各校での取り組みを促した。

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