教室に行こう 厚木市立毛利台小学校|カナロコ|神奈川新聞ニュース

教室に行こう 厚木市立毛利台小学校

共に育つ授業の挑戦

「ほら、先生が話しているよ」

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◆「うん、 やるやる」。どんどん主体的になった
 2年生の10月の図画工作の授業。きょうのテーマは「どろどろえのぐでかく」。何種類かの絵の具をカップに入れて混ぜ合わせ、好きな色をつくる。そして、混ぜ合わせた絵の具を指や手のひらにつけて、画用紙に自分がイメージするものを表現していく。

 この日も、特別支援学級の児童と一緒に勉強することになっており、一人の男の子が教室にある自分の席に座っている。

 授業が始まると、隣の席の女子児童が、そわそわとその子の様子を気にし始めた。心配そうに顔をのぞき込んでいる。

 「それでは、絵の具の混ぜ方を説明します」。先生の説明が始まっても、男の子は鮮やかな色の絵の具のことがどうしても気になる様子。

 すると、隣の女の子がそっと肩に手をのせ、男の子に笑顔で声を掛けた。「ほら、黒板を見て。先生が話しているよ」

 作業が始まり、男の子が青い絵の具を使って描きはじめた。その最中も、女の子は、温かな優しい笑顔でその様子を見つめている。そのことが伝わるのか、男の子の描く線は堂々としたものになっていく。どこか誇らしげだ。一緒に学ぶこと、生活することを通して、互いに支え合ったり、個性を認め合ったりする姿勢が自然に養われていく。

 一方、通常の学級に在籍する支援が必要な児童に、ニーズに応じた支援を行う「のびっこルーム」では、1年生が先生とカタカナの復習をしている。「上手に力強く書けるようになったね」「うん、できた」「じゃあ今度はこのページをやってみようか」

 ある1年生の子は「うん、やるやる」と、どんどん主体的になっていった。「あなたのことを大切だと思っていますよ」。先生のそんな気持ちが伝わるのだろうか。この学校では、多様で柔軟な学びの場が用意され、子どもたち一人一人の成長を支えている。「共に学び、共に育つ」インクルーシブ教育の充実に向け、先生たちの挑戦はこれからも続いていく。
さまざまな教室から、県教育委員会の指導主事や先生らで構成する「学び見守り隊」がリポート

神奈川県教育委員会では、他にも各校の取り組みを「元気な学校づくり通信『はにい』」で紹介。
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f420082/

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