5700万円賠償し和解 平塚市民病院、入院患者死亡で遺族側と|カナロコ|神奈川新聞ニュース

5700万円賠償し和解 平塚市民病院、入院患者死亡で遺族側と

 平塚市民病院(平塚市南原)で2011年、急性大動脈解離で入院し死亡した20代男性の遺族が市に損害賠償を求めた訴訟で、市は22日、賠償金5700万円を支払うことで和解することに遺族側と合意したと発表した。27日開会の市議会12月定例会で議案を提出する。

 市によると、男性は同年10月18日夜、心臓血管外科手術の処置が必要だったために同病院に転院。同病院は即時の手術を必要としない「準緊急手術」の判断をし、医師や人工血管などの態勢を整えてからの20日の手術を予定していた。しかし、男性は19日午後に容体が急変、同日夜に死亡した。

 遺族側は14年11月、緊急手術が必要だったのに行わなかったなどとして、市に対して7160万円の損害賠償を求めて横浜地裁小田原支部に提訴。これまで19回の公判があり、市は判断ミスはなかったと主張していたが、今年8月4日に同支部から提示された和解案を受け入れた。

 同病院の院長は「万全を期してベストな選択をして診療を行ってきたつもりだが、急変を来し死亡に至った。裁判では病状説明や診断書記載上の不備も指摘され、その点では病院としても認めており、総合的に判断し和解案を受け入れることとした」とした。

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