台風乗り越え空に大輪 津久井湖|カナロコ|神奈川新聞ニュース

台風乗り越え空に大輪 津久井湖

流木かき分け無事打ち上げ

津久井湖の湖面から無事に打ち上げられ夜空を彩った花火

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 初冬の津久井湖の夜空を彩る第3回つくい湖湖上祭の花火大会が19日夜、湖岸の県立津久井湖城山公園(相模原市緑区)で行われた。花火は湖面の台船から打ち上げるが、10、11月に続いた台風の影響でダム周辺に大量の流木が押し寄せ、台船を置いている湖岸を取り巻く事態に。「花火を上げられないのでは」と心配する声も出るほどだったが、流木をかき分けて台船を引き出し、打ち上げにこぎつけた。

 つくい湖湖上祭は津久井青年会議所が中心になった実行委員会(佐藤貴浩委員長)が、観光客が少なくなる冬場の集客を目指そうと毎年、この時期に開催。年々観客が増えている。

 相模川水系ダム管理事務所が所有する台船(4・5メートル×2・6メートル)を借りて湖面の沖に移動させて、台船から花火を打ち上げる。

 ところが、今年は相次いだ台風の影響で、台船を保管しているダム近くの湖岸を取り巻くように、大量の流木が押し寄せた。ダム管理事務所でも流木の量は把握できていないが、昨春以降では最も多いという。流木はダムから長さ200メートル以上にわたって湖岸沿いに帯状に伸びている。

 実行委ではダム管理事務所から台船を借りてボート業者に引っ張ってもらい、4人が台船に乗って進路上の流木をかき分けた。さらに6人ほどが岸や周辺のボートからサポートするなど、苦労して台船を打ち上げ場所まで引き出した。

 打ち上げ当日の19日、会場の屋外ステージで地元の築井(つくい)囃子(はやし)保存会の演奏などが繰り広げられ、夕闇が近づくにつれ続々と観客が集まった。その様子を見ながら佐藤実行委員長は「間際まで打ち上げができるかどうか心配でした」とほっとした表情。とっぷりと暮れた午後5時半、湖面の台船から最初の一発が無事に打ち上げられ、観客から歓声が上がった。

 ダム管理事務所では通常、流木を業者に依頼して引き上げ、細かく砕いてチップにして希望者に配っているが、今回の大量の流木を引き上げ終わるのにどのくらい時間がかかるか見通しはついていない。

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