指定文化財に新たに2件 横浜市|カナロコ|神奈川新聞ニュース

指定文化財に新たに2件 横浜市

横浜市指定文化財に決まった木造十一面観音菩薩立像(明古堂提供)

 横浜市は、市指定文化財に「木造十一面観音菩薩(ぼさつ)立像(りゅうぞう)」と「絹本著色釈迦(しゃか)十八天像」の2件を決定した。さらに登録地域文化財として、「鶴見の田祭り」など2件を決定した。正式な指定・登録は2日付。

 指定文化財は「国や県指定文化財以外で、横浜の歴史や文化、自然を理解するのに重要なもの」を基準に市文化財保護審議会が審査し、今回で計161件となる。

 「木造十一面観音菩薩立像」は西方寺(港北区新羽町)が所有。素朴な表情や彫りの浅い衣文(えもん)表現など平安後期の特色が顕著で市の文化史上に貴重。東日本大震災時に転倒損傷したが、昨年度の保存修理事業で造像時に近い姿に回復した。

 「絹本著色釈迦十八天像」は龍華寺(金沢区洲崎町)が所有し、県立金沢文庫(同区金沢町)に寄託されている。国家鎮護の経典「金光明最勝王経」に基づいて罪をざんげする際に使用された。市内では希少な鎌倉時代の仏画。

 登録地域文化財は計97件。無形民俗の「鶴見の田祭り」(鶴見区)は明治以降途絶えたものの1987年に文献などを手がかりに再興し、地域行事として根付いている。そのほか幕末まで代々瀬戸神社の神主を務めた千葉氏の関連史跡「嶺松寺址(れいしょうじあと)と千葉氏ゆかりの地」(金沢区六浦)も登録する。

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