〈時代の正体〉無償化適用訴えデモ 朝鮮学校生徒ら集会|カナロコ|神奈川新聞ニュース

〈時代の正体〉無償化適用訴えデモ 朝鮮学校生徒ら集会

  • 神奈川新聞|
  • 公開:2017/10/26 02:00 更新:2017/11/14 05:15
朝鮮学校の高校無償化適用を訴えたデモ=東京都渋谷区

朝鮮学校の高校無償化適用を訴えたデモ=東京都渋谷区

【時代の正体取材班=石橋 学】朝鮮学校が高校無償化制度から除外されている問題で、制度の適用を求めるデモが25日夜、東京・渋谷駅周辺で行われた。関東近県の朝鮮学校生徒をはじめ全国の保護者や学校関係者、支援者ら約3千人が集まり、「学ぶ権利は平等に保障されなければならない」などと訴えながら歩いた。

 神奈川朝鮮中高級学校から参加した高級部3年で在日朝鮮人4世の男子生徒(17)は「朝鮮学校で民族を学び、朝鮮人として生きることは何も間違っていない。自分たちの姿を知ってもらうため堂々と歩きたい」と話し、シュプレヒコールに合わせ「差別のない平等な社会をつくろう」と声を上げた。

 外国人学校も含む無償化制度は民主党政権の2010年に始まったが、朝鮮学校への適用は留保され、安倍政権が対象外とすることを決定した。当時の下村博文文科相は拉致問題に進展がないことを理由に挙げていた。

 無償化除外を巡っては国の判断の違法性を問う裁判が全国5カ所で行われ、広島、東京両地裁が国勝訴の判決を言い渡した。デモに先立つ集会では「教育に政治、外交上の問題を持ち込むという不正をただすべき司法が政権の意向を忖度(そんたく)した不当な判決」といった批判が登壇者から相次いだ。

朝鮮学校差別を考える講演会27日に


 神奈川県弁護士会は27日、朝鮮学校に対する補助金停止と高校無償化除外の問題を考える講演会を開港記念会館(横浜市中区)で開く。講師は東京大大学院教授で「戦後責任論」「教育と国家」などの著書がある高橋哲哉さん。

 県は2016年度から朝鮮学校に通う子どもへの学費補助を打ち切った。教科書に拉致問題の記述がないことを理由にしているが、県弁護士会は「拉致問題も教科書の記述も子どもたちには何の責任もない。差別であり、教育を受ける権利の観点から大きな問題がある」としている。午後6時半からで無料。

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