公民館に防災用の井戸 茅ケ崎市の美住町自治会|カナロコ|神奈川新聞ニュース

公民館に防災用の井戸 茅ケ崎市の美住町自治会

  • 神奈川新聞|
  • 公開:2017/10/18 02:00 更新:2017/10/18 10:24
 いざというときに地域で使える水を確保しようと、茅ケ崎市の美住町自治会(約1300世帯、約3100人)が、小和田公民館の敷地内に防災用の手動式井戸を掘削設置した。同市内の公民館に井戸が設けられたのは初めて。同自治会の朝岡通光会長(77)は「防災訓練にも活用して、防災意識を育てる象徴にしていきたい」と話している。

 今回設置された井戸は深さ約9メートル。高さ90センチの手動式ポンプが据えられた。9月に掘削し、10月初めに除幕式を開催して祝った。

 火災の初期消火のほか、3カ月後に行う水質調査にパスすれば災害時の緊急用の飲み水としても考えている。普段は公民館の庭や畑の散水に役立ててもらうという。

 費用は30万円弱だが、半分は同自治会の防災資機材購入費を充て、半分は市の補助金で賄った。

 同自治会は防災部会を中心に、これまで防災マニュアルや防災マップを作って各戸に配布。消火器を毎年購入し、地域に計80本を配備してきた。マップ作りの過程で12世帯が井戸を所有することが分かったが、手動式はわずか4世帯だったことから、公共施設内で使いやすい井戸掘削の話が持ち上がったという。

 元自治会長で現防災部長の水島さん(74)は「教育委員会に敷地を使わせてもらえなければできなかった。昨年秋に公民館に持ち掛けたところ積極的に動いてもらい、行政との協働で実現した。飲料用に難しい場合はろ過設備などを備えることを考えたい」と話す。

 朝岡会長は「災害が遠ざかれば、人間は忘れてしまうところがある。どう使うか見たこともない子どもたちもいるので、防災意識を高めるために井戸を活用したい」と意気込んでいる。

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