教室に行こう 県立みどり養護学校(横浜市緑区)|カナロコ|神奈川新聞ニュース

教室に行こう 県立みどり養護学校(横浜市緑区)

走って生まれる信頼

1周クリアして洗濯ばさみを外す

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「位置について、よーいスタート!」

 県立みどり養護学校の真夏の中庭を小学部3、4年生15人の子どもたちが一斉に走りだした。小学部では「体つくり運動」の授業で、毎日約4分間のランニングに取り組んでいる。

 「今日は5周走る」と自分で目標を定めた4年生のある子どもは、五つの洗濯ばさみを自分の名札に付けて走り始めた。中庭を周回するごとに洗濯ばさみを外して先生が持つ缶の中に入れる。

 「はっはっ、あともう少し」。目標の5周を走り終えて、最後の1個の洗濯ばさみを外した。「5周頑張ったね。まだ時間があるけど、どうする?」「もっと走りたい!」「残りの時間は、たくさん走って、ドーナツのシールを集めよう。まずは、ストロベリーショコラドーナツ」

 シールは、この子どもの大のお気に入りだ。1周走り終えると1枚受けとった。「わぁい! うれしい! もっと欲しい」

 もう1周走ると、今度は、別のドーナツのシールを1枚受け取った。
「もっと、たくさん欲しい!」

 走る気持ちが高まり、スピードが上がる。友だちを次々と抜いていく表情から、笑みがこぼれていた。

 4分が経過した。ゆったりとした曲が流れると、子どもたちは走るのをやめ、歩きだした。

 15人の子どもたちは、先生の周りに集まり、それぞれが今日の成果を振り返った。「すごいね、がんばったね」

 先生から言葉を掛けられて、子どもたちは、今日の成果の手応えを感じていた。

 周回数が新記録となった子どもが、みんなの前で発表されると、拍手が沸きあがった。「やったぁ、やったぁ」

 この授業の目的は、体力や持久力を高めるだけではない。人に認められ、受け止められる経験を積むことで、信頼し合える人間関係が生まれる。こうして子どもたちの自信を深めることが、自らチャレンジする意欲を育むことにつながっている。
 
さまざまな教室から、県教育委員会の指導主事や先生らで構成する「学び見守り隊」がリポート

神奈川県教育委員会では、他にも各校の取り組みを「元気な学校づくり通信『はにい』」で紹介。
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f420082/

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