大和・米軍機墜落53年 遺族「決して風化させてはいけない」|カナロコ|神奈川新聞ニュース

大和・米軍機墜落53年 遺族「決して風化させてはいけない」

事故当時の様子を説明した舘野さん=大和市大和南

 53年前に大和市上草柳で起こった米軍機墜落事故の風化を防ごうと「舘野鉄工所墜落事故慰霊・市民のつどい」が9月24日、市の文化創造拠点シリウス(同市大和南1丁目)で開かれた。事故の遺族、舘野義雄さん(65)=東京都西東京市=が講演し、集まった約110人の参加者を前に「今後、起きてほしくない」と事故根絶を訴えた。

 事故は1964年9月8日に発生。在日米海軍厚木基地(大和、綾瀬市)を飛び立った米軍戦闘機のエンジンが故障、機体が舘野さんの父親が経営していた鉄工所を直撃し、5人が亡くなった。

 事故で兄3人を亡くした舘野さんは、当時12歳。寺に安置される兄らのひつぎを前にした場面を振り返り、「ひつぎにすがり、(兄の)顔を見ようとすると、あまりにもむごい姿だったため父が止めた」と言葉を絞り出した。

 法要の場にやってきた司令官と思われる人物に近寄り、「怒りが抑えきれず、腹を何度もたたいた」という。その場にいた米側の関係者と思われる人物が「日本はアメリカに守られている」と発言したことを明かし、「5人を失った時に、あまりにもむごいことに思われた」と声を震わせた。

 舘野さんは「いろいろな考え方を持っている方がおいででしょう。最善策は何かをそれぞれの方に考えていただきたい。決して風化させてはいけない」と強調した。

 この日は、軍事評論家の前田哲男さんも講演。ミサイルの発射を繰り返す北朝鮮に対する日本政府の対応に触れ「北朝鮮のミサイル、核という政府の脅威キャンペーンの中で、自衛隊の動き、米軍の動き、さらに、基地の持つ意味について問われようとしている」と述べた。

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