校歌祭、福島の避難者参加 厚木|カナロコ|神奈川新聞ニュース

校歌祭、福島の避難者参加 厚木

福島県立富岡高校の「母校で校歌を歌い隊」

 県立高校の校歌や応援歌を披露し合う「第12回青春かながわ校歌祭」が30日、厚木市恩名の市文化会館で開かれた。東日本大震災の原発事故で避難を強いられた福島県内の学校が特別に参加、駆け付けた避難者と一緒に復興にかける思いを歌に込めた。

 校歌祭は卒業生と在校生の交流を図るため、かながわ校歌振興会が2006年から毎年開催。地元の厚木高、厚木東高をはじめ、希望ケ丘、小田原、湘南など伝統校から新設校まで26校が参加した。

 今回、福島県立富岡高も加わった。6年半前の東京電力福島第1原発事故で避難地域に指定された地区内の県立高校の一つで、これまで他の施設で授業を続けてきたが、今年3月末に休校になった。

 立ち入り制限が緩和された2015年8月、無人になった校舎を訪れた生徒が校歌を口ずさんだのをきっかけに、元教員や卒業生有志が「母校で校歌を歌い隊」を結成。以降、毎月1回校庭に集まり、校歌を歌う活動を続けている。活動に共感した実行委員会が今回招待したという。

 この日早朝、福島をバスで出発した歌い隊メンバー16人と、出演を知って駆け付けた厚木市などに避難している富岡町民ら数人も舞台に上がり、校歌を披露した。

 元校長で歌い隊の代表(69)は「校歌には人を結びつけ、何かを生み出す力がある。町民はまだほとんど戻れていないが、校舎に生徒の歌う校歌が響く日が来ることを信じている」などと感想を述べた。

 続いて出演した厚木高は「フレー・フレー富岡」と自校の応援歌を差し替えてエールを送った。

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