大地の記憶 神奈川の地層をはぐ(7)縄文の暮らし垣間見て|カナロコ|神奈川新聞ニュース

大地の記憶 神奈川の地層をはぐ(7)縄文の暮らし垣間見て

杉田貝塚(横浜市磯子区)の断面はぎ取り標本。貝殻がやや右下がりの層状に順に積もっている

 生物の体やその活動が、地層や遺構となって残ることもある。

 貝塚は縄文人の捨てた大量の貝殻が積もった場所だ。貝殻の他に魚類の骨やうろこもあれば哺乳類の骨や角もある。土器や骨角器などの道具類が入っていることも。埋葬されたとみられる骨が見つかることもあり、単なるごみ捨て場ではなく供養や再生を祈る「送り」の場だったとも考えられている。

 東京湾周辺で貝塚が作られ始めたのは約1万年前。横浜市磯子区にある杉田貝塚は約4000年前から約1500年間もの長きにわたって使われた。標本の左下が縄文時代後期の層。右上がより新しい、縄文晩期の層だ。

 杉田貝塚から見つかる貝類のほとんどはハマグリ。魚類ではクロダイやスズキ、哺乳類ではニホンジカやイノシシなど。貝塚を調べることで縄文人の暮らしぶりを垣間見ることができる。

(県立生命の星・地球博物館 石浜佐栄子)

特別展「地球を『はぎ取る』」が11月5日まで小田原市入生田の県立生命の星・地球博物館で開かれている。貴重な地層のはぎ取り標本など実物約100点が展示される。原則月曜休館。一般720円、学生・20歳未満400円、高校生・65歳以上200円、中学生以下無料。問い合わせは、同館電話0465(21)1515。

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