おもてなし、民間力で ラグビーW杯や五輪|カナロコ|神奈川新聞ニュース

おもてなし、民間力で ラグビーW杯や五輪

ホスピタリティー研修で、グループワークに取り組む参加者=横浜市中区

 2019年ラグビー・ワールドカップ(W杯)決勝や20年東京五輪を見据え、横浜ではおもてなしを強化する民間レベルの取り組みが進んでいる。来街者の観光案内などに対応する施設が拡大。横浜観光コンベンション・ビューロー(YCVB)が今月開催したホスピタリティー研修には、当初想定の1・5倍の事業者らが参加した。YCVBは「来街者を温かく迎えようとの機運が高まっている」と手応えをつかんでいる。

 YCVBは16年度から、「横浜トラベルインフォスポット」の導入を進めている。観光地図やパンフレットを置くなど、民間事業者が近隣の簡単な案内サービスを提供。7月末現在、観光・商業・宿泊施設など88カ所が登録している。

 このうち横浜、桜木町、新横浜の各駅の観光案内所と同じ水準のサービスを提供している施設を「A」カテゴリーに認定する制度を本年度から開始した。現在はそごう横浜店、高島屋横浜店(いずれも西区)、「チャイナタウン80」(中区)など5カ所。認定されると、チャット機能を活用し、観光案内所や各施設とリアルタイムで情報共有を図ることができる。「観光案内の質を上げることが重要」とYCVB。取り組みに賛同し、「A」となる施設を増やしたい考えだ。

 YCVBが6日に開催した研修は外国人観光客の受け入れがテーマ。ホテルや百貨店関係者、ボランティアガイド、首都圏で横浜の観光情報の提供などに協力する「横浜タッチポイント」登録事業者など、152人が参加した。当初想定していた100人を大幅に上回り、急きょテーブルなしの参加者席もつくるほどの人気だった。

 講師は、かつてヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル(西区)でコンシェルジュとして活躍、現在はグランドハイアット東京に勤務する阿部佳さんが務めた。

 参加者は観光者から「横浜で半日、楽しく過ごすには」と尋ねられたと想定したグループワークを実施。阿部さんは、観光地として成功するには地域のネットワークづくりが重要だとした上で、「横浜の魅力をいま一度掘り起こし、みんなで整理・共有することができれば、強い観光地になる」と強調した。

 参加者の一人で、市内ホテルの営業部長職の男性は「ホスピタリティーの本質を再認識するとともに、東京五輪などが迫る中で、スタッフ育成の必要性を強く実感した」と話していた。

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