ドイツ語で「第九」障害者ら200人合唱|カナロコ|神奈川新聞ニュース

ドイツ語で「第九」障害者ら200人合唱

 かなフィルと共演 川崎

障害者ら約200人が神奈川フィルと「第九」を披露したコンサート

 障害のある人たちがベートーベン「第九」の合唱に原語(ドイツ語)で挑戦する「しあわせを呼ぶコンサート」が5日、川崎市宮前区の宮前市民館大ホールで開かれた。区内12施設の障害者ら約200人が神奈川フィルハーモニー管弦楽団と共演し、元気な歌声を披露した。

 同区の主催で18回目。車いす利用者など参加者は約800人の聴衆を前に、第9の第4楽章「歓喜の歌」のほか、「未来へ」やアニメの「夢をかなえてドラえもん」を披露。同楽団のソロ・コンサートマスター石田泰尚さんらの演奏に合わせて歌い上げた。

 コンサートは、障害者施設に通う男性の「幼い頃に感動したベートーベンの第9を原語で歌いたい」との思いを受け、区内在住の音楽家河合由里子さんらが2000年に始めた。15年からは同楽団が引き継ぐ形で行われている。参加者は毎年6月から練習を開始。声楽家3人が施設を回り、延べ50回にわたって合唱指導を重ね、施設では作業中に曲を流してメロディーや歌詞を覚えてきた。

 指導者の一人で声楽家の寺澤直樹さん(60)は「参加者はドイツ語の『フロイデ』は『風呂で』と語呂で覚えていたが、最近では『もっとドイツ語の発音を教えてほしい』との要望も出て、ドイツ語らしい発音になってきた。昨年悲しい事件が相模原であったが、ここでは命の輝きが歌となって共生の輪が広がっている」と話す。障害者施設あーる工房の吉野和史さん(42)は「気持ちよく、楽しく歌えた。来年もまた歌いたい」と笑顔で話した。

COMMENTS

facebook コメントの表示/非表示

PR