厚木基地での艦載機離着陸訓練2日目 爆音なお、苦情計289件|カナロコ|神奈川新聞ニュース

厚木基地での艦載機離着陸訓練2日目 爆音なお、苦情計289件

米海軍厚木基地前で行われた抗議活動=大和市

 米海軍厚木基地(大和、綾瀬市)で5年ぶりに実施されている米空母艦載機による陸上空母離着陸訓練(FCLP)は2日、2日目を迎えた。基地周辺の広い地域でジェット機によるごう音が響き、大和、綾瀬市には「週末なのにうるさくて休めない」「精神的苦痛を受けている」という抗議が2日間で289件寄せられた。基地前では、訓練中止を求めて抗議活動が行われた。

 訓練が続いている同日午後、大和市基地対策課の職員は抗議電話の対応に追われていた。職員の一人は「訓練は容認できない気持ち。訴え続けていくところ」と応対していた。

 2日間で寄せられたのは「人権無視じゃないか」「病気で寝ているが音で休めない」という怒りの声。「受験勉強に影響する」「(子どもが)怖がって頭を抱えている」といった声もあった。

 訓練初日の1日、大和、綾瀬両市に寄せられた苦情は108件。2日の訓練は午前7時54分から始まり、午後3時38分で終了、同5時までに181件の苦情があった。

 一方、厚木基地前では約250人が参加し、抗議活動が行われた。主催したのは、厚木基地爆音防止期成同盟、第5次厚木基地爆音訴訟原告団など県央地域の住民らでつくる反基地4団体。「違法爆音はやめろ」と声を張り上げた。

 基地撤去を目指す県央共闘会議の矢野亮事務局次長は厚木基地での訓練に反発し「なぜ(スケジュールを)遅くしてでも硫黄島でやらないのか」と憤る。

 在日米海軍司令部は1日の神奈川新聞の取材に対し「地元に影響を与えないように可能な限り努力はしている」と回答していた。飛行高度を上げ、飛行パターンで機数を制限するなど地元に配慮したという。

 抗議に参加した原告団副団長の金子豊貴男相模原市議は「(配慮というが)どのくらい音が減ったのか。耐えられない音が響いていることに変わりはない」と指摘。今回の訓練には岩国基地(山口県)を拠点とするE2D早期警戒機も参加。厚木基地から岩国基地への艦載機移駐後の騒音軽減に懸念が生じる中、FCLPの実施を「暴挙だ」と断じた。

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