大地の記憶 神奈川の地層をはぐ(4)プレート境界示す断層|カナロコ|神奈川新聞ニュース

大地の記憶 神奈川の地層をはぐ(4)プレート境界示す断層

人物の左上から右下へと大地を斜めに走る直線が、プレート境界の一部である平山断層=山北町平山

 山北町平山の足柄橋から酒匂川の河岸を眺めると、大地がスパッと切れているのが見える。平山断層だ。約3万年前の河原のれき層の上に、約180万年前の海の地層が乗り上げる。

 神奈川県西部のフィリピン海プレートと北米プレートの境界には断層帯が走る。平山断層もその一部。東に向かって日向断層、松田北断層、国府津-松田断層へとつながる。

 このような断層を調査することによって過去の地震の履歴を知ることができる。平山断層は、過去3万年間に5回ほど地震でずれたが、最近2500年間は動いていないことが分かった。

 研究が行われた露頭を標本として残すことは博物館の重要な仕事だ。この平山断層では地層をはぎ取った。硬くてはぎ取れない部分は、地層の型を取って彩色し現地を再現する標本にした。

(県立生命の星・地球博物館 石浜佐栄子)

特別展「地球を『はぎ取る』」が11月5日まで小田原市入生田の県立生命の星・地球博物館で開かれている。貴重な地層のはぎ取り標本など実物約100点が展示される。原則月曜休館。一般720円、学生・20歳未満400円、高校生・65歳以上200円、中学生以下無料。問い合わせは、同館電話0465(21)1515。

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