大地の記憶 神奈川の地層をはぐ(3)箱根火山の大規模噴火|カナロコ|神奈川新聞ニュース

大地の記憶 神奈川の地層をはぐ(3)箱根火山の大規模噴火

6万6000年前の箱根山噴火の東京軽石を含む海老名市の東京軽石層はぎ取り標本(高さ1.5メートル)。上部の黄色い層が東京軽石層(厚さ約40センチ)

 火山には個性がある。富士山では噴火口がほぼ1カ所に集中した結果、一つの円錐(えんすい)形の山体となった。また小規模な噴火が多かったので、この山体は崩れることもあまりなく日本一の高さに成長できた。

 一方、箱根では噴火口が分散し、数多くの火山が形成された。また、大規模な爆発的噴火によって山体が崩れ、カルデラが形成された。カルデラ形成後もカルデラ内で火山活動が続いた結果、天下の険と言われる複雑な山体となった。

 カルデラをつくるような大規模噴火は、箱根火山の大きな特徴だが、発生頻度は低い。このタイプの最新の噴火は約6万6000年前のことだ。この噴火で降った軽石は東京でも見られ「東京軽石」と呼ばれる。この時には火砕流も発生し、火砕流堆積物は横浜方面や海を渡った城ケ島でも見つかっている。

(県立生命の星・地球博物館 笠間友博)

特別展「地球を『はぎ取る』」が11月5日まで小田原市入生田の県立生命の星・地球博物館で開かれている。貴重な地層のはぎ取り標本など実物約100点が展示される。原則月曜休館。一般720円、学生・20歳未満400円、高校生・65歳以上200円、中学生以下無料。問い合わせは、同館電話0465(21)1515。

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