日英2カ国語で発信 情報誌「横浜シーサイダー」|カナロコ|神奈川新聞ニュース

日英2カ国語で発信 情報誌「横浜シーサイダー」

人と人をつないで6月に創刊100号

「横浜シーサイダー」を支えるスタッフ。(左から)ロックリンさん、コワルジックさん、ガモンさん、翻訳などで活躍する花元美慧さん =横浜市中区

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 英語、日本語併記で、横浜市心部を中心としたイベント情報や街の魅力を発信するフリーペーパー「横浜シーサイダー」。月1回発行され、先月で100号に達した。創刊からの理念「人と人をつなぐ雑誌」は、今も米国人スタッフらに引き継がれている。

 B5判で全24ページ。写真入りで、美術、音楽関連など多彩なイベントを日英2カ国語で表記している。人物や店の紹介、横浜市外の催しも並ぶ。最新7月号の特集は「サマーフェスティバル」。花火、ビアガーデン、音楽フェスタなど、夏を楽しむ情報が満載だ。

 クラフトビールを愛し、記事執筆をこなすブライアン・コワルジックさん(47)=中区=が現場を統括する。「載せるジャンルが偏らないようにバランスを心掛け、新しい情報を提供できるように歩き回っている。将来的には横浜の歴史や環境問題についても書きたい」と意欲を見せる。

 発行部数は約1万部。桜木町駅などの観光案内所のほか、図書館、ホテル、飲食店など約400カ所に置かれている。

 発行元は「ブライト・ウェーブ・メディア」(中区)。社長のライ・ベヴィルさん(42)が2009年3月、創刊した。「こんなすてきな街に国際的な雑誌がないことに驚いた。出版に携わった経験もあり、最終的に自力で立ち上げることにした」と振り返る。

 コワルジックさんは、米国に拠点を置くベヴィルさんとインターネット電話で頻繁に連絡を取り合う。「外国人だけではなく、日本人も楽しめる内容に」。編集方針は創刊号からぶれていない。

 マシュー・ガモンさん(32)=神奈川区=は写真撮影やデザインを担当。5月号表紙には市内で開催中の緑化イベントのキャラクターを掲載し、好評を得た。8月号の特集は「ハイキング」。横浜を飛び出して丹沢まで出向き、撮影した。8月からは現代美術国際展「ヨコハマトリエンナーレ」が開かれるとあって、「横浜は多彩な催しがあり、中でも芸術関係に興味ある」と心待ちにしている。

 雑誌自体は無料なため、経営を支えるのは広告だ。営業部長のジェレミー・ロックリンさん(31)は「信頼関係を大切にし、クライアントと一緒に食事や飲んだりすることも多い。飛び込み営業もある」と笑う。6月号の「横浜フランス月間」特集では、フランス料理店やフランス語学校の広告も掲載した。

 「横浜のグローバル化をサポートしたい」とスポンサーになったり、新たな広告主を紹介してくれる人もいるという。営業を担当して間もなく4年。「付き合いが長くなり、仕事がやりやすくなっている」と手応えをつかんでいる。

 「好きな街は外国人が多く落ち着く元町と、日本の雰囲気を堪能できる野毛の引き分け。横浜は将来さらに魅力ある都市になる可能性がある」と、明るい表情で話す。

 ウェブサイトを運営し、デジタル版も発行する。コワルジックさんは「雑誌を手に家を出て、美しい横浜、素晴らしい神奈川をもっと散策しよう」と呼び掛ける。

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