医薬品1億円相当不明 茅ケ崎市立病院、薬剤師が横領|カナロコ|神奈川新聞ニュース

医薬品1億円相当不明 茅ケ崎市立病院、薬剤師が横領

調査で発覚

 茅ケ崎市立病院(同市本村5丁目)で昨年9月から約1億400万円に相当する医薬品が使途不明になっていることが18日、分かった。勤務先の同病院から医薬品を着服したとして薬剤師が業務上横領の罪に問われた事件を巡り、調査を実施していた同病院が同日の市議会全員協議会で明らかにした。

 今年4月に医薬品を盗んだとして県警に窃盗容疑で逮捕され、その後、横浜地検に業務上横領の罪で起訴されたのは、同病院薬剤師で現在休職中の被告(33)=公判中=。同病院は、同被告が起訴されたのを受け、昨年4月から今年3月までの1年間を対象に、薬局内での医薬品の出入りを調査した。

 その結果、昨年9月以降に使途不明の医薬品が16種類851箱、計1億427万6774円相当に上ることが判明。主に抗がん剤などの高額医薬品で、1箱約4万~73万円。医師の処方箋が出ていないにもかかわらず在庫になかったケースや、患者への投与が中止になったものの返品されていなかったケースなどがあった。6月に横浜地裁で開かれた同被告の初公判では、検察側は被告が医薬品の転売で1千万円以上の利益を得ていたと指摘。患者への投与が中止された医薬品を返品せず着服していたと、手口も明らかにした。

 同病院は今月5日、茅ケ崎署にも調査結果を報告したことを明かし「今後は警察の捜査に委ねたい」と説明。同被告は2011年4月から勤務しているが、さかのぼって調査を実施するかは未定とした。

 また、茅ケ崎市の服部信明市長は「金額が非常に大きく、管理体制が不十分だったと言わざるを得ない。職員の人材育成が適切だったかどうかも含め、検証していく」とコメント。同被告の処分には「本人に事情聴取した上で厳しい処分を検討する」と話し、損害賠償を求めるかに関しては今後検討するとした。

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