経済波及効果は10年間で2400億円超 「キングスカイフロント」で川崎市が推計|カナロコ|神奈川新聞ニュース

経済波及効果は10年間で2400億円超 「キングスカイフロント」で川崎市が推計

 川崎市は、最先端の研究機関の集積が進む国際戦略拠点「キングスカイフロント」(川崎区殿町3丁目)の拠点形成と羽田連絡道路整備に伴う市内への経済波及効果が、施設の建設が始まった2011年からの10年間で2400億円超に上ると推計した。研究棟の建設ラッシュが続き、17年度末に地区がほぼ出来上がるタイミングを捉え、建設投資などを中心にその波及効果を算定した。

 50機関(入居事業者含む)が集積することになる殿町地区に関しては、革新的な創薬や医療技術の開発に期待が膨らむ一方で、市内経済への波及が見えにくいとの指摘もある。市は施策展開に生かすため、波及効果を初めて公表した。

 市は経済取引を一覧表にまとめた「市産業連関表」を用い、地区内の建設投資額や研究活動に伴う資機材の消費といった直接効果から、建築設計や原材料調達など周辺産業に生じる需要などを積算した。

 結果によると、地区内の施設整備や多摩川を挟んだ羽田対岸を結ぶ羽田連絡道路整備に伴う建設投資に加え、研究活動に伴う消費を合わせた10年間の経済波及効果は2481億円と算出した。雇用創出につながる誘発就業者数は1万164人とした。

 また、20年度の羽田連絡道の開業後にもたらされる国内外の研究者を対象にした会議やセミナーの開催、滞在型観光の展開などで10年間で118億円に上ると推計した。税収効果は、経済波及効果による個人・法人税収、施設整備による固定資産税集などで10年間で約120億円を見込む。

 新薬や医療技術の開発、医療サービスの創出といった研究活動の成果に伴う経済波及効果は今回の推定には含まれていない。市臨海部国際戦略本部は「最も大切なのは研究開発の活性化。今後、拠点活動の成果を評価する手法を検討し、市の支援施策の効果を検証できるようにしたい」としている。

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