アプリがAEDまで案内 大和市が新サービス

救命・防災の初期対応に

アプリでは選択したAEDなどの機材までの経路が示される(大和市消防本部提供)

 大和市は自動体外式除細動器(AED)や消火栓・排水栓から直接取水できる「スタンドパイプ消火器具」などの位置情報をスマートフォンやタブレット端末のアプリケーションで確認できるサービスを5月下旬から始めた。救命や防災の初期対応で市民が使用できる資機材の配置場所を普段から周知し、緊急時に活用してもらう狙い。

 市内には5月1日現在、AEDが386カ所、スタンドパイプ385カ所、消火栓1435カ所、防火水槽が317カ所に設置されている。地図情報を提供する無料アプリ「MAPS.ME」を活用し、利用者の現在地とともに一部を除いてこれらの設置場所をアイコンとして表示する。

 アイコンを選び、画面上の検索項目を選択すると徒歩や自転車など移動手段に応じた目安距離や経路、時間が示される仕組みで、資機材の使い方も紹介している。回線が遮断されても動画の再生などを除いて使用が可能。市は青山学院大学と2014年11月に包括連携協定を結び、同大の古橋大地教授の協力を得て、さまざまな情報をアプリ内で活用できるようにした。

 同市は06年からAEDの設置事業に取り組み、毎月第1土曜日を「AEDの日」と定め、救命率の向上に向けた普及・啓発活動を展開している。心肺停止で倒れた人のために周囲の人がAEDの使用準備をしていたケースは増加傾向で、16年は前年比21件増の31件だった。救急救命課は「効果の表れ」とする。

 市は東日本大震災以降、スタンドパイプの設置に注力し、今回の新サービスも普及・啓発活動の一環。市内は人口密度が高く住宅が密集しているため、大災害時の被害拡大が予想される。当初予定より10カ月遅れのサービス開始となったが、同課は「ハード整備は進んでいる。周知につなげたい」と期待を寄せる。

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