港WOKRKER:米客船運航会社幹部|カナロコ|神奈川新聞ニュース

港WOKRKER:米客船運航会社幹部

憧れの船旅、気軽に

PRアンバサダーの萬田久子さんと写真に納まるカウフマンさん

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 外国客船による日本発着クルーズを2013年にいち早く就航した米客船運航会社プリンセス・クルーズ。同社幹部で世界戦略を担う、エグゼクティブ・バイス・プレジデントのアンソニー・H・カウフマンさんは、富裕層向けという従来のイメージを一新させ、手頃な値段で満足度の高い体験ができる新しい旅のスタイルとしてクルーズを提案し続けている。

 同社は世界最大の客船運航会社、米カーニバルの傘下で、17隻の大型客船を保有。全世界で年間に150以上のクルーズを運航し、約360港に寄港して200万人もの乗客を楽しませている。

 「トニーさん」と親しまれているカウフマンさんは14年4月、クルーズ人口が急速に拡大しているアジア地域を担当するシニア・バイス・プレジデントに就任。中国をはじめ、台湾や香港、韓国、シンガポールなどの営業とマーケティングを統括し、運航を支えてきた。

 日本では13年に「サン・プリンセス」(7万7441トン)が横浜を母港とした9本のクルーズ運航を始めた。外国客船ならではの国際的な雰囲気で日本人客向けに特化したサービスを提供。旅行代金が1泊1万円台と日本の豪華客船に比べて安い価格に設定したことで、憧れだった客船に気軽に乗れると話題を呼んだ。

 トニーさんらは日本でのクルーズ市場の拡大を見込めると判断。14年からは横浜港大さん橋国際客船ターミナルに停泊できる最大規模の英国籍の客船「ダイヤモンド・プリンセス」(11万5875トン)を配船した。

 「この美しい横浜の港を利用できることをうれしく思う。(大さん橋には)多くの人たちが集まり、手を振って見送ってくれる」

 就航に合わせて大浴場を加えるなど、さらに日本人客向けに船内施設を改装。寿司(すし)や日本酒が楽しめるレストランを新設し、そばやうどん、ラーメンなど馴染みの料理も選べるようにした。

 日本語を話せるスタッフ約100人を乗船させ、日本人に快適なサービスを提供。地方の寄港地を積極的に増やしてきたこともあり、横浜と神戸を母港に就航期間を毎年延長してきた。

 「私たちが提供している商品を大変誇りに思っている。多くの賞を受賞させていただき、アジアではトップクラスのクルーズ、日本ではナンバーワンの外国客船として評価をいただいた」

 今年は4月から11月まで、過去最多の本数の日本発着クルーズを実施する。18年にはさらに拡大し、初めて通年で配船すると発表。冬季は横浜、名古屋、大阪で発着が可能な新たなクルーズを始める。

 日本での営業戦略としては、日本人客を増やす一方で、日本発着クルーズに乗るために海外から訪れる外国人客をさらに迎え入れる考えだ。

 「寄港地で日本の国の美しさ、文化の素晴らしさを直接体験してもらう。日本を知り、学び、そして文化に親しむという機会がこれからますます増えるように願っています」

 トニーさんは、トレバーさんとアマンダさんという2人の愛娘の父でもある。大さん橋で4月20日に開かれた17年日本発着クルーズ就航記念イベントで、プリンセス・クルーズプロジェクトのPRアンバサダーで女優の萬田久子さんの耳元でささやいた。

 「ミズ・マンダ、僕の娘の名前はアマンダというんだ」。笑顔が絶えないトニーさんだった。

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