「だまし絵」岩田栄吉の世界巡る 遺族が美術館開館 横浜|カナロコ|神奈川新聞ニュース

「だまし絵」岩田栄吉の世界巡る 遺族が美術館開館 横浜

開館前日の23日、報道や関係者向けに会場が公開された=横浜本牧絵画館

 緻密な表現でトロンプルイユと呼ばれるだまし絵を得意とした洋画家、岩田栄吉(1929~82年)の作品を常時展示する私設美術館「横浜本牧絵画館」が24日、横浜市中区本牧元町に開館する。「いずれは公開したい」と長年にわたって遺品を整理してきた遺族が創設した。

 「こうして開館できて岩田も亡き両親も喜んでいると思う」と話すのは、岩田のめいに当たる武田春子さん(65)。ルーブル美術館研究員から問い合わせを受けた2001年から、手紙や日記、絵はがきなどの遺品の整理を手掛けてきた。多様な資料を多くの人の役に立てたいと、同館の開設にこぎ着けた。

 岩田は1955年に東京芸大を卒業し、57年にフランス政府給費留学生として渡仏。病気のため81年に帰国するまで、フランスで画家として活躍した。

 同館は、武田さんの母で岩田の姉の故須藤千重子さんが暮らした邸宅跡地に建てられた。同宅は、岩田がパリから日本に戻った際の滞在先だったという。

 8月21日まで開館記念展「岩田栄吉の世界1」として、岩田の油彩画や私淑していた長谷川潔の作品など20点が並ぶ。武田さんは「岩田の世界をひとときでも楽しんでいただきたい」と来場を呼びかけた。

 火曜休館。一般500円。問い合わせは同館電話045(629)1150。

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