時代の正体〈470〉「語れぬ」声伝えたい 上智短大2年上平 詩織さん

障害者殺傷事件考

現場周辺を訪ね歩く


 相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」殺傷事件について、事件や障害者福祉の現場を訪ね歩く学生がいる。上智短大2年の上平詩織さん(21)=秦野市。突き動かすのは「このままでは、専門知識を持っている人たちの声でしか事件を記すことができなくなる」との危機感だ。自身が精神疾患を患い、障害者の家族を持つ体験から「当事者にも言葉にできていない思いがある」と確信する。障害者や識者の元にも足を運び続け、声に出せない思いもあることを社会に発信するつもりだ。 

 「被害者家族や現在の職員が語ることができないのは仕方ない。でも、『語れない人がいる』ということを伝えることも大切ではないか」。上平さんが事件の被害者家族の思いを推し量るのは、自身の体験と無関係ではない。
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