自分の時間、過ごそう 鵠沼海岸「シネコヤ」開館 映画や本、パンでほっこり|カナロコ|神奈川新聞ニュース

自分の時間、過ごそう 鵠沼海岸「シネコヤ」開館 映画や本、パンでほっこり

「ぶらりと立ち寄って、息抜きしてもらえたら」と話すシネコヤ代表の竹中さん=藤沢市鵠沼海岸

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 藤沢市の小田急江ノ島線鵠沼海岸駅からほど近い商店街の一角に、映画と本とパンが楽しめる小さな映画館がこの春、オープンした。その名は「シネコヤ」。シネマと寺子屋に由来するミニシアターには「自分の時間を楽しんでもらいたい」との思いが込められている。

 大きなショーウインドーに季節の花々が生けられ、カウンターには天然酵母のパンが並ぶ。「ぶらりと立ち寄って、気ままに過ごしてほしい。一日出入り自由なんです」。シネコヤ代表の竹中翔子さん(32)はそう言って、ほほ笑む。

 1階は喫茶、読書のスペース。コーヒーやサンドイッチなどが味わえ、地元のNPO法人や市民から譲り受けた古本や絵本、自身が集めた美術本や映画のパンフレットが手に取れる。

 2階では、竹中さんが選んだ映画を1日2本上映。ソファや椅子が並び、20人ほどが好きな場所でくつろぎながら観賞できる。「座席が決められたり、上映中は飲食の音を気にしたり、拘束力が強いところにはしたくなかった」と言う。

 大学で映像表現を学んだ竹中さんが一念発起したのは昨年2月。地元で定期的に上映会を企画、開催してきたが、商店街に空き店舗を見つけたのを機に改装に取りかかり、この4月に開館を迎えた。

 ずっと理想の映画館づくりを夢見てきたという。生まれ育った藤沢にはかつて単館の映画館があり、竹中さんも学生時代はアルバイトに精を出した。カップルや家族連れが作品を楽しむ姿を見るのが好きだった。

 だが、2010年までに駅前の名画座2館が相次いで閉館。古い喫茶店や古本屋も姿を消した。「毎朝店主同士があいさつを交わしたり、自然に地元の人と会話が生まれたり。そういう景色が消えてしまうことがさみしかった。街の魅力も失われていってしまうような気がして…」

 小さな映画館への思いを竹中さんが語る。「シネコヤは、遊びに来るお客さんが生き生きできて、十分に遊べる場でありたい」

 開店時間は午前10時~午後10時。料金は一般1500円、小中学生千円で、一日出入り自由。上映作品、時間などの問い合わせは、シネコヤ電話080(6546)9432。

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