徘徊対策で靴にGPS 大和市導入、利用促進へ

GPS機器を収納できる専用靴と、位置情報を伝える表示画面=大和市役所

 徘徊(はいかい)して行方が分からなくなった認知症の高齢者の早期発見・保護につなげようと、大和市は衛星利用測位システム(GPS)を使った対策強化に乗り出す。これまでかばんなどに入れて持ち運ぶGPS機器を貸し出してきたが、本年度から小型GPS機器を収納した靴を導入。利用実績が低迷する現況を打開したい考えで、本年度は50人の利用を見込む。

 GPS機器は縦4・5センチ、横3・8センチ、厚さ1・1センチ、重さ30グラムと小型で、靴のかかと部分に収納できる。1回の充電で、400時間利用可能だ。

 靴を履いた高齢者の位置は、パソコンなどから専用ホームページに接続し、ID・パスワードなどを入力すると表示される。業務委託先の「特別警備保障」に24時間対応のコールセンターも設置される。

 一足目に限って専用靴を無料提供。GPS機器のレンタルや通信料は、介護保険料に応じて月額千円を上限に3段階に分かれる。市内の地域包括支援センター9カ所が手続きの窓口となる。

 市は以前から、徘徊の恐れがある高齢者らにGPS機器を貸し出してきたが、利用は年平均7、8人にとどまってきた。持たずに外出してしまうという課題があり、靴に埋め込むことで携行率を高める狙いがある。

 対象は市の「はいかい高齢者SOSネットワーク」に事前登録している市民。昨年度末時点の登録者数は235人で、市内外での捜索依頼は13件あった。いずれも保護されているが増加傾向にあるため、市高齢福祉課は「命の確保を最優先させたい」と話している。

 5月中旬から申請を受け付け、6月中旬から事業を始める予定。

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