デートDV〈上〉10代女性の4割超被害|カナロコ|神奈川新聞ニュース

デートDV〈上〉10代女性の4割超被害

 家庭内暴力(ドメスティックバイオレンス、DV)のうち、交際相手からさまざまな暴力を振るわれるデートDV。昨年、初めて行われた主に10代を対象とした全国規模の調査から、若年層も他世代と同様に、女性の4割超が身体的暴力や行動の制限といった被害を受けた経験がある実態が浮き彫りになった。専門家からは、被害を深刻にしないために、予防教育の大切さを訴える声が上がる。

 調査は、被害の種類を5種類計30項目に分類。「身体的暴力」「性的暴力」に加え、ほかの異性と話をしないと約束させたり、メールなどへの返信が遅いと怒ったりする「行動の制限」、傷つく言葉や理由も言わずに無視する「精神的暴力」、デートの費用をいつも支払わせるなどの「経済的暴力」を列挙した。

 交際経験のある10代(女性771人、男性415人、計1186人)では、一つでも被害経験のある人は女性が43・8%、男性が26・7%。他の世代の傾向と変わらなかった。

 中学生が多数を占める12歳から15歳でも、被害が発生している。

 この年代の女性(73人)のうち、最も多い被害は「返信が遅いと怒る」の31・5%。「バカ、死ねなど傷つく言葉を言う」が24・7%、「理由も言わず無視をする」が20・5%と続く。さらに、「裸や性行為の写真や動画を要求する」11・0%、「首を絞める」4・1%、「突き飛ばしたり、引きずる」4・1%と、深刻な影響につながりかねない被害もある。

 回答者の自由記述からは、生々しい被害が浮かび上がる。

 自身の経験として、「死ぬから、携帯番号、名前などをさらすと言われた」(15歳女性)、「殴られる。蹴られる」(14歳女性)、「避妊に協力してくれず妊娠し、捨てられた。その後連絡なし」(19歳女性)などが並んだ。

 見たり聞いたりしたことがある被害では、「友人が、彼氏に友人関係や遊びに行くことなどの報告をさせられている」(19歳女性)、「友人が、もう別れたいと思っている彼氏に通学路で待ち伏せされていた」(19歳女性)などがあった。
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