戦艦陸奥の主砲“里帰り” 横須賀で記念式典

大勢の来場者が詰め掛けた里帰り記念式典=ヴェルニー公園

 横須賀ゆかりの旧海軍戦艦「陸奥」に搭載されていた主砲の“里帰り”を記念した式典が25日、JR横須賀駅前のヴェルニー公園で催された。近代日本の産業技術が詰まった全長約19メートル、重さ約102トンの砲身を一目見ようと、大勢の来場者が詰め掛けた。

 主砲は船の科学館(東京都品川区)から無償譲渡され、昨年9月に海上移送。旧海軍色のグレーに塗り直したほか、1943年の沈没で命を落とした乗組員を慰霊する鎮魂碑や案内板なども添えられた。

 地元政財界などでつくる有志団体「陸奥主砲里帰りを支援する会」が約2500万円の寄付金と約3万3千人分の署名を集めて移設を要望。横須賀市も、貴重な歴史遺産を後世に伝えようと、国の補助金を加えて事業化していた。

 式典では、同会代表の齋藤隆・元統合幕僚長が「全国からの多大な寄付や署名がなければ実現しなかった。日本の近代化を支えた遺産を横須賀から発信したい」と喜びを語った。

 陸奥は21年に横須賀海軍工廠(こうしょう)で建造。今回移送された主砲は36年の大改修で積まれた。瀬戸内海で原因不明の爆発により沈没後、70年代初頭に引き揚げられた。

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