正岡子規に思いはせ 近代文学館で特別展生誕150年|カナロコ|神奈川新聞ニュース

正岡子規に思いはせ 近代文学館で特別展生誕150年

第3部で展示している子規が愛用した座机。左脚は曲がったまま伸びなくなっていたので、立て膝を入れる部分が切り抜かれている(子規庵保存会蔵)

 生誕150年となる正岡子規の文学と生涯を振り返る特別展が25日から、神奈川近代文学館で開かれる。原稿や書簡のほか、絵画作品や病床の遺品を紹介。親友だった夏目漱石をはじめ、病床の子規のもとに集まった多くの文学者との交流や最後まで生きることを楽しんだ子規の魅力を伝えている。

 24日の内覧会で、辻原登館長は「作品と人間が一体となった子規の世界がある。深くて晴朗な思索の世界だ。私たちを言語芸術の宇宙に導いてくれる。日本近代文学でも希有な存在と思う。子規を洗い直す充実した企画を堪能してほしい」とあいさつした。

 同展の編集に携わった復本一郎・神奈川大学名誉教授は「子規庵を訪れた多くの文学者は逆に元気をもらい帰る。不思議な明るさ、精神の強さが子規にはある」と「人間・子規」の魅力を熱く語った。

 展示は3部構成。第1部は、生い立ちから日清戦争従軍までを「明治の青年・子規」と題してたどる。第2部「子規庵から」は「ホトトギス」などを通じて文学革新を進めた子規の業績を紹介。第3部「病牀六尺の宇宙」では、随筆のほか愛用の座机、書画などの遺愛品を展示し、病気すら積極的に楽しもうとした子規の姿に迫っている。

 特別展は5月21日まで。月曜休館(5月1日は開館)。一般600円。問い合わせは、同館電話045(622)6666。

COMMENTS

facebook コメントの表示/非表示

PR