原発避難いじめで担任が生徒に謝罪 「SOSに気づけず、傷つけた」|カナロコ|神奈川新聞ニュース

原発避難いじめで担任が生徒に謝罪 「SOSに気づけず、傷つけた」

横浜市役所

 東京電力福島第1原発事故で横浜市に自主避難した男子生徒(13)がいじめを受けた問題で、市教育委員会は24日、当時の担任教諭ら学校関係者5人が生徒、両親と面会したことを明らかにした。

 面会したのは小学校4、5年時の担任教諭、校長、副校長と方面別学校教育事務所長。金銭授受など一連の問題への対応が遅れ、不十分だったとして生徒らに謝罪した。教諭らが謝罪したのは初めて。

 市教委によると、面会は約3時間。担任教諭は生徒に「SOSに気づけず、傷つけてしまった」、副校長は「いじめの定義理解が不十分で、いじめであると認識していなかった」と説明し、謝罪した。生徒側の代理人弁護士は面会時の生徒の様子について「最初は緊張していたが、疑問がすべて解けたという感じで明るい表情だった」と振り返った。

 第三者委員会の調査報告書によると、生徒は4年時にたたかれたり、鉛筆を折られたりといういじめを受けたが、学校は必要な支援指導を怠った。5年時の金銭授受についても児童の生活指導上の問題ととらえ、教育的指導や支援を怠った。方面別の学校教育事務所も保護者と学校との間に積極的に介入しなかった。

 生徒の保護者は「学校や市教委も当時いじめや重大事態の定義を全く理解していなかったという発言を聞いて衝撃だった。ただ、息子は直接担任や副校長の話を聞けて良かったと言っている」とコメントした。

 また、代理人は市教委が内部検証でまとめた報告書素案に対し、報告書や議事録の公開などを求め、25日に意見書を提出する予定。市教委は27日の総合教育会議で報告書をまとめる。

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