横須賀市長の割引名刺問題 一問一答|カナロコ|神奈川新聞ニュース

横須賀市長の割引名刺問題 一問一答

市選管指摘後も使用

◆2010年に「公選法抵触恐れ」
 横須賀市の吉田雄人市長が自身の名刺裏面に観光船の割引サービス案内を記載していた問題で、市選挙管理委員会が2010年末、公選法に抵触する恐れがあることを吉田市長に伝えていたことが21日、分かった。吉田市長は「(市長の問い合わせを受けて市選管が回答した)記録は残っているが覚えておらず、当時は違反という認識を持っていなかった」としている。市役所で報道陣に話した。

 同問題を巡っては、11年9月の市議会第3回定例会の本会議で、吉田市長自身が名刺について言及。市議の一般質問に対し、「観光名所の写真や説明、割引の案内など、デザインに工夫して作成し、配布していた」と答弁していた。当時は市内部や市議会内にも公選法に抵触するとの認識はなかったとみられる。

 市選管によると、割引サービス付きの名刺の使用を始めた直後の10年12月、吉田市長自身が市選管に問い合わせた。担当者は「(公選法の)寄付行為の禁止に当たる恐れがあるので、使用をお控えください」と伝えたという。

 市選管は、その後の使用を確認していなかったが、現時点でも認識は変わらないとし、「名刺を配るだけですぐに違反、とはいえないが、寄付行為に当たる可能性も否定できない。可能性を排除したいとの趣旨だった」としている。

 吉田市長は当時の市選管とのやりとりを記憶していないとしながら、「今となれば、やはりやめるべきだった。市として戦略的に観光を盛り上げていく上で、PRが行き過ぎたと深く反省している」と述べた。

 吉田市長によると、初当選翌年の10年11月ごろ、裏面に市内の観光スポットや人気グルメを写真入りで紹介した名刺8種類を私費で作成。内容を入れ替えながら、今回の指摘を受ける前までは6種類を使用していた。

 一つの名刺入れに複数種類を混在させて使用。割引サービスを記載した2種類の名刺は約2600枚を配布したとみられる。割引サービスのアイデアは吉田市長から業者に持ち掛け、別の団体には断られたケースもあったという。

 山梨学院大の江藤俊昭教授(地域政治論)は「観光を宣伝する意欲はあったとしても、配慮が非常に足りない。有権者にも配っているはずで、実際に(割引サービスを)使った、使っていないに関係なく、寄付行為に当たる可能性が大きい」と指摘している。...

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