水害への備え、児童ら学ぶ 川崎でクイズや実験|カナロコ|神奈川新聞ニュース

水害への備え、児童ら学ぶ 川崎でクイズや実験

砂を使った堤防の実験に興味津々の子どもたち=大師河原水防センター

 子どもたちに水害に対する備えの意識を持ってもらおうと、注意すべき気象状況や洪水の仕組みを伝える防災教室が20日、川崎市川崎区の大師河原水防センターで開かれた。初の試みで、小学生ら約30人がクイズや実験を通じ、命を守るために必要な知識を学んだ。

 鬼怒川の堤防が決壊した2015年9月の関東・東北豪雨を受け、管理する1級河川の多摩川と鶴見川、相模川の流域で大規模水害時の避難対策を強化している国土交通省京浜河川事務所が企画した。

 講師を務めた東大の知花武佳准教授は、専門の河川工学の立場から堤防の役割や種類を分かりやすく解説。過去に発生した洪水の様子を漫画や映像で伝えた。

 水流に耐える堤防を作る実験では、透明の容器の中に砂を敷き詰め、二重にして守る「副堤」や河川沿いの土地を大規模に盛り土する「スーパー堤防」などを再現した。子どもたちはこの教室で得たばかりの知識を生かしたが、片側が崩れてしまったり、堤防の下から水が染み込んできたりして、決壊や浸水を防ぐ難しさを体感した。

 気象予報士の関口奈美さんは、入道雲や黒い雲が近づいてきたり、冷たい風が吹きだしてきたときは悪天候になる恐れがある、といった天気にまつわる知識について、クイズを出題しながら伝授。落雷時の避難方法について「木の近くは危ないので、屋内に逃げ込むか、無理ならしゃがみ込む」よう助言した。

 参加した小学4年の児童(10)=同市幸区=は「実験してみて堤防の役割や仕組みがよく分かった。雲の違いも知らなかったので覚えられるようにしたい」と話していた。

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