教室に行こう 県立厚木東高校

色の変化について意見交換

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 「この水溶液に塩酸を加えると何色になるか」

 「化学」の時間、実験を行う前に、まずその結果について予想をたてる。取り組む実験は「クロム酸イオンのpH変化による呈色反応」「コバルト錯体の温度変化による呈色反応」の二つの実験である。

 呈色反応とは、発色または変色の現象を伴う化学反応のことであり、生徒は色の変化についてグループで意見交換を行う。「酸性になるから水素イオンが増えて色が変わるはず」「いや、逆向きの反応が生じるから色は変わらないのでは」などと根拠を挙げながら相手を納得させる。

 実験のうち、一つは特定の水溶液を酸性などにしたときの色の変化を調べるもの、もう一つは特定の水溶液の温度変化に伴う色の変化を調べるものである。

 実験後、生徒たちは結果をプリントに記入し、まとめに入る。予想と実際の結果を比較しながら、自分の予想が合っていたか整理していく。まとめを行った後、この二つの実験結果や反応式から考察を行う。「二つの実験に共通することはないか」の問いに対して「条件を変えると、その条件を和らげる方向に反応が進む」といった答えがあがる。

 本当にそうだろうか。もし、その考えが正しいのであれば、今回の実験で取り上げた方法以外にも色を変化させる方法があるのではないか。

 生徒は「本当に自分の考えが正しいのか」「正しいのならば、こうなるはず」と班で話し合いながら、色を変化させる他の実験方法を考えていった。「早く実験して確かめたい」「自分たちが考えた別の方法を試したい」-。生徒の主体的に学ぶ意欲がどんどん高まっていった。

 実験から結果をまとめ、分析し、協議を通してさらに考えが広がる。そこから生まれた新たな課題に向き合い、自分たちで実験を計画し、実行することで学びは深まり、科学的な思考力が育まれていく。

さまざまな教室から、県教育委員会の指導主事や先生らで構成する「学び見守り隊」がリポート

神奈川県教育委員会では、他にも各校の取り組みを「元気な学校づくり通信『はにい』」で紹介。
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f420082/

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