新航路開設へ本腰、横須賀・久里浜港|カナロコ|神奈川新聞ニュース

新航路開設へ本腰、横須賀・久里浜港

貨物船試験寄港や土砂除去も実施

宮崎・細島港との定期航路開設に向けたトライアル寄港やしゅんせつなどを行う久里浜港(横須賀市提供)

 横須賀市は2017年度、久里浜港と宮崎・細島港を結ぶ貨物船の定期航路開設に向けた取り組みを本格化させる。今夏までにトライアル寄港を行い船会社や荷主へのポートセールスに努めるほか、港内の大規模しゅんせつなども計画。大分便が途絶えた07年以来となる物流の定期航路の復活を目指す。当初予算案に関連経費7684万円を計上した。

 宮崎県日向市にある細島港は、韓国や台湾などの外貿コンテナ航路も開設する東九州エリアの物流拠点。横須賀市は12年度から久里浜港との定期航路の実現を働き掛けてきた。

 千葉中央港など首都圏への貨物船の定期航路もあり、上り便で農産物や焼酎などを運搬。一方、市は下り便の荷が少ないことに着目し、久里浜港へ立ち寄ることで集荷アップにつなげてもらうアイデアだ。

 トライアル寄港は、貨物船の荷室の一部を事前に市が買い取った上、横須賀運輸港湾振興会と連携して県内の荷主に利用を呼び掛ける。市は九州向けの工業製品の原材料や飲料水などのニーズがあるとみている。

 市の担当者は「(速度規制のある)浦賀水道を通らずに寄港できるメリットや、久里浜港の使い勝手の良さを船会社や荷主に伝えたい」としている。

 ポートセールスと連動し、港内のしゅんせつにも着手。土砂堆積などの影響で、港湾計画に定める水深7・5メートルを満たしていない水域があるため、土砂約8500立方メートルを除去する予定だ。さらに、現行の最大船長150メートルを上回る規模の大型船舶の寄港を可能にするための専門の検討委員会も設置する。

 久里浜港を巡っては、04年に大分港を結ぶフェリー路線を就航したが、船会社が07年に燃料代の高騰などを理由に自己破産を申請。現在は東京湾フェリーの金谷(千葉)便と東海汽船の大島航路を運航する。

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