ペリー記念館、開館30年も影薄く 横須賀市、集客へ「充実考える」|カナロコ|神奈川新聞ニュース

ペリー記念館、開館30年も影薄く 横須賀市、集客へ「充実考える」

絵巻物のレプリカやジオラマが並ぶ記念館内

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 幕末のペリー来航の様子を上陸の地で伝える「ペリー記念館」(横須賀市久里浜)を巡り、展示内容に乏しいとの指摘が上がっている。館内の展示物はわずか19点にとどまり、長期にわたって入れ替えていないことも影響して集客が低迷。開館から30年を迎える中、観光立市を掲げる吉田雄人市長は「物足りないと感じており、内容の充実を考えたい」と改善に乗り出す構えだ。

 ペリーが米大統領の親書を持って久里浜に上陸したのは1853(嘉永6)年。米国留学や滞在歴のある政財界関係者でつくる米友協会が1901年、高さ約8・7メートルの上陸記念碑を建立した。市も54年、周辺約7千平方メートルを公園として整備し、87年に記念館を構えた経緯がある。

 鉄筋2階建て施設は延べ床面積256平方メートルと狭く、展示物は当時の絵巻物や瓦版のレプリカ、ペリーの胸像など19点。少なくとも、指定管理制度を導入した2006年度以降、展示内容を替えていないという。市自然・人文博物館(同市深田台)には200点以上のペリー関連資料を所蔵するが、市の担当者は「(記念館は)セキュリティーや室温、湿度管理に課題があった」と説明する。

 市によると、15年度の来館者数は6万8023人。ただ、国際式典や花火大会のある7月(2万9670人)を除くと月平均3500人程度で、記帳者が1日数人という日も。テレビの情報番組などで告知に努めるが、展示物の乏しさからか滞在数分という来館者もおり、代わり映えしない内容にリピーターも付きにくいのが現状だ。

 市を挙げて観光資源の掘り起こしに注力しており、記念館の在り方に関する注文が開会中の市議会第1回定例会でも浮上。代表質問で杉田惺氏(市政同友会)は「(所蔵品を)ただ、しまっておいては宝の持ち腐れ。日本の開国を導いた地にある記念館として、ふさわしいと言えるか」と問いただした。

 吉田市長は「久里浜が日本開国の地であることは誇るべきこと」とし、「展示内容の工夫が必要。博物館と連携し、展示物の選択や展示手法について検討したい」としている。

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