「緑のダム北相模」環境大臣優秀賞 都市住民と森つなぐ 若者参加の活動評価

 相模原市緑区の相模湖畔で荒廃した森林の手入れを続ける環境保護NPO法人「緑のダム北相模」が環境省主催の第4回グッドライフアワード環境大臣優秀賞を受賞した。都市生活者と森をつなぎ、中高生や大学生が参加する仕組みをつくった継続的な活動が評価された。100年先の森林保護を見据え、森を大切に思う若い世代を育て続けている。

 「せーの、よいしょ」。森に中高生のにぎやかな声が響く。6人1組となり、伐採された丸太にひもを掛け、人力で持ち上げて運ぶ。真冬でも汗が滴り落ちる。

 沢をせき止めている倒木をのこぎりで切り、運び出す作業をしているのは、麻布大(同市中央区)の桜井友樹さん(20)=横浜市神奈川区。高校時代に環境問題に興味を持ち、ボランティアで活動を続けるうち、国土の約7割を占める森林保護の大切さを実感するようになった。「森を知らないと全ての環境が成り立たない」と言い切る。

 参加者の半数近くを若者が占めるようになったきっかけは、メンバーが企画した森林体験学校だった。初めて作業に加わる“初心者”を歓迎し、作業を通じて森の魅力を感じてもらうよう気を配った。

 麻布大とは学術交流協定を結び、学生団体「学生連合・フォレスト・ノバ」が活動に参加。活動場所がJR中央線の相模湖駅から近いこともあり、参加者の多くは都市住民だ。

 国内の林業は、価格の安い輸入木材に対抗できず、衰退の一途をたどってきた。山を守り育てる仕事から若者は離れ、暗くうっそうとし、大雨のたびに土砂や倒木が流れ出すような荒れた森が増えていった。

 そうした状況に危機感を抱き、グループに活動場所を提供したのが山の地権者の故・鈴木重彦さんだった。活動を支援してきた息子の史比古さんは昨年12月に68歳で死去。理事の一人の小林照夫さん(65)は「鈴木さん親子が活動を理解してくれたので、地元の人たちも心を開いてくれるようになった」と振り返る。
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