県天然記念物が憂き目 横浜のモチノキ無許可伐採

一部が伐採された県指定天然記念物「益田家のモチノキ」(県教育委員会提供)

 県教育委員会は11日、県指定天然記念物「益田家のモチノキ」(横浜市戸塚区柏尾町)の一部が、所有者の関係者に伐採されたと発表した。県文化財保護条例は県教委の許可を受けない現状変更について罰則を定めており、戸塚署が同条例違反の疑いで捜査している。

 県教委によると、「益田家のモチノキ」は樹齢約250年で、高さ18メートルと19メートルの2本が国道1号(旧東海道)に面して並び、1981年に県教委に指定された。元々は益田家の所有だったが、2013年に敷地が競売にかかって以降、所有者が転々とし、現在は県内在住の個人が所有している。

 1月に所有者の関係者が県教委に「樹木が枯れかかっていて危険なので切りたい」と連絡。県教委は幹に空洞はあるが、強度は保たれているとする樹木医の昨秋の診断を伝え、適切な管理を行うよう条例に基づき所有者に勧告していた。

 近隣住民が今月10日、所有者の関係者が伐採目的で2本のうち1本の幹に切れ込みを入れているのを発見し、戸塚署が中止させた。翌11日、県教委が樹木医と確認し、倒木の危険性が高くなったことから、切れ込み部分を所有者関係者に伐採させた。

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