アスリートに愛された名店閉店 藤沢、半世紀にわたり営業|カナロコ|神奈川新聞ニュース

アスリートに愛された名店閉店 藤沢、半世紀にわたり営業

最後の来店客と談笑する古郡さん(中央)と姉の岡田啓子さん(右)

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 半世紀にわたり県立体育センター(藤沢市善行)内で営業してきた「玉屋食堂」が31日、閉店した。最終日は元選手や同級生らが続々と訪れ、名店の最後を名残惜しんだ。

 午後0時半。入り口のメニューに「売り切れ終了です」と書き込まれると、周囲から「えぇ!」と落胆の声が上がった。店主の古郡治男さん(65)は「連日、お客さんでにぎわって…。一人一人、もっとご丁寧にあいさつしなきゃいけないんだけど、調理場から手を振るだけになってしまって…」と汗を拭った。

 1965年、古郡さんの両親が県立総合教育センターに食堂をオープンさせた。71年からは現在の建物「グリーンハウス」で営業し、多くのアスリートに愛された。

 かつて陸上選手だったという男性は「学生時代は合宿で、教員になってからは研修で何度も足を運んだ。思い出の店がなくなってしまうのはさみしい」。古郡さんの学生時代の友人は「地元のみならず、多くの人に愛された場所だった」とねぎらった。

 店先で最後の客を見送った古郡さんは「全てのお客さん、そして店を見守ってくれた天国の両親、一緒に働いてくれた家族に感謝したい」と話した。

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