ラブホ改装しW杯大会本部に 横須賀の盛り上げに一役|カナロコ|神奈川新聞ニュース

ラブホ改装しW杯大会本部に 横須賀の盛り上げに一役

  • 神奈川新聞|
  • 公開:2017/01/21 06:00 更新:2017/05/11 00:21
 横須賀・津久井浜で5月に開催されるウインドサーフィンのワールドカップ(W杯)に合わせ、海岸前にある閉鎖中のラブホテルが一般のホテルとして再出発することになった。周辺に宿泊施設が少ないことなどから所有者が業態転換を決め、築30年の施設を改装する。競技期間中は大会本部として主催者に建物ごと貸し出す予定で、国際的なスポーツイベント誘致を機に街の表情も変わりそうだ。

 ホテルは1987年、海水浴客向けのリゾート施設として開業。関矢和吉社長(70)は、経営する自動車学校の合宿免許取得者用の宿舎としても活用したが、90年代に知人の業者に経営を委ねた後にラブホテルとなった。

 低層の建物が並ぶ海岸通りで、派手な看板と壁面のさびなどが目立つ施設は異彩を放っていた。関矢社長は、業者が撤退した昨春にホテルを閉鎖。「地元に申し訳ない思いがあった。次は地域活性化の歯車の一つになりたい」と風営法に基づく廃止を届け出て、W杯初開催のタイミングで改装を決めた。

 鉄筋3階建て、全20室の小さなホテルは大会期間中、市などでつくる実行委員会に貸与。本部機能を置き、大会を公認するプロフェッショナル・ウインドサーファーズ協会(PWA)の関係者や選手の宿舎、食堂などに利用してもらう。

 今後は旅館業法に定めるホテルとして、別の経営者に貸し出す方針。2020年の東京五輪・パラリンピックに向けた訪日外国人客(インバウンド)などを視野に、複数の業者から引き合いがあるという。関矢社長は「観光客やウインドサーフィンの競技者に使ってもらえる施設になれば」と期待する。

 マリンスポーツを通じた街おこしを目指す地元も歓迎する。北下浦観光協会の関係者は「景観的に気になっていた。地域全体で大会を迎え入れる雰囲気がじわじわと盛り上がっている」と話している。

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