再生のシンボルに やまゆり園新施設 県が基本構想を発表|カナロコ|神奈川新聞ニュース

再生のシンボルに やまゆり園新施設 県が基本構想を発表

新施設のイメージ図

 19人が刺殺され、27人が負傷した相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」の再生を巡り、県は6日、策定中の基本構想のコンセプトを発表した。現在地での全面的な建て替えによって新施設そのものを「再生のシンボル」と位置付け、「事件に屈せず、共生社会の実現を目指す」というメッセージを発信することを目指す。県は10日に横浜市神奈川区で開く公聴会で関係団体や有識者に説明し、出された意見を踏まえて本年度内に構想をまとめる。

 その他のコンセプトは▽人権に配慮した居室の個室化▽防犯機器の導入による不審者侵入と被害拡大の防止▽地域生活移行の促進と地域で生活する障害者への支援▽地域との交流の一層の促進-など。

 事件が起きた居住棟と管理棟を現状とほぼ同位置に建て替える。定員は未定だが、事件当時に入所していた約130人が戻れる規模を前提とする。

 県は2016年度に基本構想を策定し、17~18年度に基本・実施設計を、19~20年度に新築工事を行う予定。総工費は60億~80億円を見込んでいる。

 事件は昨年7月に発生した。園の再生を巡っては、入所者の家族会と運営するかながわ共同会が県に建て替えを要望。県は「改修では事件の記憶にとらわれ、適切な支援の継続が困難になる」などとして昨年9月、全面的に建て替える方針を決定した。

 10日の公聴会には、関係27団体と、有識者13人が参加する見通し。 

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