ワゴン車転落3人死亡 駐車場5階から帰省一家|カナロコ|神奈川新聞ニュース

ワゴン車転落3人死亡 駐車場5階から帰省一家

  • 神奈川新聞|
  • 公開:2017/01/01 00:00 更新:2017/01/01 00:00
 31日午後0時50分ごろ、横須賀市小川町の立体駐車場「サイカヤパーキング」で、ワゴン車が5階から転落したと110番通報があった。乗っていた家族5人が搬送され、職業不詳男性(56)=東京都世田谷区=ら3人が死亡、10代の息子2人が重傷を負った。目撃情報からワゴン車はバックしながらフェンスなどを突き破り、約13メートル下の市道に落下したとみられ、横須賀署が詳しい事故原因を調べている。

 同署によると、ほかに死亡したのは男性の母(81)=横須賀市=と妻(46)。息子2人のうち長男(16)は意識不明の重体、次男(11)は重傷を負った。男性の一家は妻の実家に帰省中だった。

 同署などによると、駐車スペースには車止めブロック(高さ12センチ)のほか、転落防止用の帯状の鉄製バー(同57センチ)と鉄製フェンス(同120センチ)が設置されていた。事故に巻き込まれた人はいなかった。

 現場は京急線横須賀中央駅から約500メートル離れた市街地の一角。立体駐車場は地上8階建てで、地下2階と屋上にも駐車スペースがある。


大みそか 一家悲劇


 「車内に人がいる」「救急車はまだか」。大みそかの穏やかな昼下がり、横須賀市小川町の立体駐車場からワゴン車が転落、東京都内から帰省中の家族ら5人が死傷する痛ましい事故が起きた。人通りが少なかった市街地の静寂を激しい衝撃音が切り裂き、住民らは恐怖に震えた。

 「バリバリバリ、と雷でも落ちたんじゃないかという音が聞こえた。慌てて外に出たら、上から一気に車が落ちてきた」。あまりにもショッキングな光景を近くの会社社長の男性(48)は冷静に受け止められなかった。

 男性らによると、ワゴン車は後部から5階部分のフェンスを突き破って落下。裏返しの状態で路上にたたきつけられ、車の屋根は押しつぶされた。

衝撃音、爪痕生々しく


 駆け付けた周辺住民や米海軍横須賀基地の関係者らが車体を起こし、割れた窓の隙間から5人を外に引っ張り出すなどしたが、搬送先の病院で男性(56)=東京都世田谷区=ら3人の死亡が確認された。

 横須賀署によると、男性らは東京都内の自宅から、横須賀市内の母(81)宅に帰省中だった。現場には、車内にあったアウトドア用品や野球のバットなどが散乱していた。「大みそかにこんな事故が起きるなんて」。近くの精肉店の男性も言葉を失った。

 落下現場の駐車場にも、事故の生々しい爪痕が残った。車止めのブロックは破損し、頑強にみえた転落防止用のバーも力なくゆがんでいた。駐車場関係者は「二重の柵があるのに転落するなんて…」と驚きを隠さなかった。

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