すし教室や炒麺人気! 食で地域活性化図る/藤沢市|カナロコ|神奈川新聞ニュース

すし教室や炒麺人気! 食で地域活性化図る/藤沢市

地元漁港で水揚げされたタイ、地元産米のしゃりで握りを学ぶすし教室=藤沢市藤沢のさつまや本店

コミュニティービジネス(CB)の手法で地産地消を促す取り組みが藤沢市で広がっている。今夏登場した「藤沢炒麺(ちゃーめん)」は地域イベントなどで大人気となり、9月には県内初の地産地消推進条例も施行された。官民とも「食で地域経済の活性化」を目標に掲げている。

「縦に整えたらひっくり返し、横で押さえます」。板長の池田一夫さんの声に合わせ、主婦らが昆布締めのタイを握る。ネタの魚介も米も野菜も肉も、すべて地元産。藤沢市のすし店、さつまや本店は11月から「地産地消型すし教室」を始めた。

地元食材を「味が全然違う」と会社役員の男性。「すしを習う機会はなかなかない」と参加した主婦グループも「おいしい」と口をそろえる。

すし教室自体は3月スタートだが、「広がりのある企画に」と9月に開かれたCB支援事業セミナー(湘南新産業創出コンソーシアム主催)に参加。地元漁協を市が紹介するなど支援を得て、地産地消型に衣替えした。

回転ずしチェーンや出前専門店が増える中、「地産地消は最高のメリット。すし文化、技術を残したい」と池田さん。妻の由美子さんは「外国人向けすし教室など、観光や異文化交流にも広げたい」と夢を描く。

藤沢炒麺は、特定非営利活動法人(NPO法人)「地域魅力」の開発。市内栽培の小麦を使った地粉めんと、地元産具材を2品以上使うのが定義。300食を2時間で完売するなど夏以降、各地のイベントで長蛇の列をつくった。

「予想以上の手応え。炒麺が話題になり、農家の人から『これで小麦作りを続けられる』と言われたのがうれしい」と田中美乃里理事長。小麦の作付面積を増やす話もあり、「地産地消の応援」に一役買っている。

市産業振興課は「CBは税収など数字には表れづらいが、農業や商業、地域コミュニティーの活性化につながる。支援に力を入れたい」。

市は都市農業の振興施策として地産地消を重視しており、市農業水産課も「農家の収入が安定すれば担い手不足も止められる。先を見据え、今のうちから地元消費、循環型の仕組みをつくっていく」と話している。

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